分散投資で「リターンを得られる確率を高める」方法

前回は、長期投資で「リターンの実現性・再現性」を高める方法を取り上げました。今回は、分散投資で「リターンを得られる確率を高める」方法を見ていきます。

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全体の価格変動を分散投資で小さくする

それでは「リスクを取っただけ、リターンを得られる確率を高める」ための作業を紹介いたしましょう。

 

株式は値段が大きく動くから怖いそう感じる人もいると思いますが、債券等と組み合わせて分散投資することで全体の価格変動を小さくすることができます。

 

また、分散投資する場合は「流動性」も考慮しなければなりません。流動性とは売りたい時に売れて買いたい時に買えるということ。市場規模が小さい資産はマーケットが急変した時に売ることも買うこともできなくなる可能性があるからです。

 

デフレの時代は価格変動の小さい国債を保有していれば安心でしたが、これからは価格変動が小さいことだけにとらわれず、次の2つのポイントを重視して投資を行う必要があります。

 

 

(1)株式などインフレに強い資産を含めて分散投資を行う

(2)各資産の流動性を十分に考慮し、流動性が低い資産への投資は長期資金のみで行う

資産の全体設計を考えるための「お金のタマゴ」とは?

これからの時代に投資を考える際には、投資対象を分散することはもちろん重要ですが、資金を色分けして分散することが大切です。

 

ピクテ式投資セオリーは、「預金を含めた全体設計」をリスクの観点から考えることから始まります。それを図にしたものが下記の図表「お金のタマゴ」です。

 

資金を「預貯金でなければならない資金」「欲張らない投資」「ちょっと欲張った投資」「育てる投資」「スパイス的な投資」に5分割します。「スパイス的な投資」は本当の余裕資金で行うべきなので、必ず必要というわけではありません。5分割した上で、どのような対象に投資すればよいのかを考えることが重要です。

 

【図表】資産の全体設計「お金のタマゴ」

 

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ピクテ投信投資顧問株式会社 代表取締役社長

1964年、東京都に生まれる。
学習院大学法学部を卒業後、山一證券、山之内製薬(現・アステラス製薬)での勤務を経て、 2000年にピクテ投信投資顧問株式会社に入社し、2011年に代表取締役社長に就任。
いかなる経済危機に直面しても長期的な資産保全を可能にする「負けない運用」を信念とし、ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド、ピクテ・インカム・コレクション・ファンド、ピクテ・メジャー・プレイヤーズ・ファンド、ユーロ・セレクト・インカムなどを開発。積極的にセミナーも開催。

著者紹介

連載ピクテ式投資のセオリー「資産の全体設計」の構築ノウハウ

本連載は、2016年10月31日刊行の書籍『211年の歴史が生んだピクテ式投資セオリー 』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

211年の歴史が生んだ ピクテ式投資セオリー

211年の歴史が生んだ ピクテ式投資セオリー

萩野 琢英

幻冬舎メディアコンサルティング

インフレ経済に転換しつつある今、預貯金では資産を守れない──「投資マインドが低い」「元本保証の預貯金で資産価値を守る」傾向にあった日本人も、今こそ投資によって賢く資産を運用しなければなりません。 本書では、あ…

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