(※写真はイメージです/PIXTA)

可愛い孫の笑顔はなによりの喜び。しかし、その愛情も度を過ぎると、大切な孫との間に距離ができてしまうという事態にもなりかねません。本記事では佐竹一男さん(仮名)の事例とともに孫への適切な金銭的援助について、FP相談ねっと・認定FPの小川 洋平氏が詳しく解説します。

ゴールドオンライン新書最新刊、Amazonにて好評発売中! 

『司法書士が全部教える 「一人一法人」時代の会社の作り方【基本編】』
加陽麻里布(著)+ゴールドオンライン (編集)

『富裕層が知っておきたい世界の税制【カリブ海、欧州編】』
矢内一好 (著)+ゴールドオンライン (編集)

『司法書士が全部教える 「一人一法人」時代の会社の作り方【実践編】』
加陽麻里布(著)+ゴールドオンライン (編集)

シリーズ既刊本も好評発売中 → 紹介ページはコチラ!

孫から放たれた無慈悲なひと言

いつもくれるお小遣いをもらえなかった健太くんは「今日はお小遣いないの?」と尋ねました。一郎さんは「もうお小遣いは前みたいにあげられないんだ」と伝えたところ……。​

 

健太くんは何気なく「そうなんだ、じゃあもう来ても意味ないね」といったのです。

 

子供の悪意ない言葉でしたが、​その言葉に一郎さんは大きなショックを受け、つい声を荒げてしまいました。​健太くんは驚いた表情を浮かべ、その日以来、よそよそしくなっていきます。10歳だった健太くんはその後、中学生となりクラブ活動も忙しくなり、一郎さんとの距離は開くばかりです。

​孫へのお小遣い…習慣化の落とし穴とコミュニケーションの本質

この場合、問題点としては2点あります。

 

まず、孫の健太くんに対して毎度毎度お小遣いを与えていた点です。毎回与えてしまうとそれが当たり前になってしまうのは当然です。お年玉をあげたり、たまにお小遣いをあげたりすることはもちろんよいでしょう。しかしそれが当たり前になってしまうと、祖父とのコミュニケーションを取ることではなく、お金をもらうことが目的となってしまっても仕方がありません。当たり前にお小遣いがもらえると思わせることは、健太くんのことを本当に思っているとはいえません。

 

もう一つは、自分の家計を熟慮せずにお小遣いを渡し、預金が目に見えてしまったことで支出をやめるようになるなど、場当たり的なお金の使い方をしていた点です。家計の収支を把握し、使っても問題ない支出量を事前に把握していれば、いきなり預金残高が減ることに恐怖することもなかったでしょう。

 

年金とインフレ

公的年金は原則、物価に連動し受給額が変動します。「マクロ経済スライド」という物価上昇率に対する公的年金の受給額が抑制される仕組みがあり、老後の収支は徐々に厳しいものになっていきます。

 

預金だけで持っておくと資産が減るスピードが速くなってしまうことに注意が必要です。インフレに強い株式等の資産を組み合わせて資産を保有することが資産寿命を延ばすために必要となるでしょう。

 

孫に喜んでもらうため、お小遣いをあげたりディズニーランドに連れて行ってあげたりすることも大事なことですが、自身のお財布事情としっかり向き合うことが第一です。計画的に余裕の範囲に抑える必要があったといえます。

 

【12/18(木) 『モンゴル不動産セミナー』開催】

坪単価70万円は東南アジアの半額!! 都心で600万円台から購入可能な新築マンション

次ページ年3%程度で上昇を続ける消費者物価指数

※プライバシー保護の観点から、相談者の個人情報および相談内容を一部変更しています。

カインドネスシリーズを展開するハウスリンクホームの「資料請求」詳細はこちらです
川柳コンテストの詳細はコチラです アパート経営オンラインはこちらです。 富裕層のためのセミナー情報、詳細はこちらです 富裕層のための会員組織「カメハメハ倶楽部」の詳細はこちらです 不動産小口化商品の情報サイト「不動産小口化商品ナビ」はこちらです 特設サイト「社長・院長のためのDXナビ」はこちらです オリックス銀行が展開する不動産投資情報サイト「manabu不動産投資」はこちらです 一人でも多くの読者に学びの場を提供する情報サイト「話題の本.com」はこちらです THE GOLD ONLINEへの広告掲載について、詳細はこちらです

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録