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実家よりもさらにヤバい「祖父・曾祖父の家」売れない問題
いやまだ実家はいい。かろうじて電車の通っている場所にあったりするじゃん。
問題は祖父とか曾祖父とかの家よ。謎のUFOみたいな楕円のライトが四つぐらい付いた、たこ足のシャンデリア未満とか、とくにお花や壺を飾っていた覚えもないのに必ずある床の間とか、床の間の隣の中途半端な書院造り(偽)とか、あと仏壇な。でかい。実家の仏壇でかすぎ問題。
キッチンとダイニングは無駄に仕切られているし、床のフロアカーペットはレトロなくすみオレンジだし(なぜ?)、キッチンのガス台は異様に低いし、吊り戸棚は絶対あるわりに使いづらいし、天井はなぞの穴ぽこが空いている石膏ボード張りだし、え、あの穴なに? おしゃれ? あの穴いる???
天井はなぞの穴ぽこが空いている石膏ボード張りだし
石膏天井材で、価格が比較的低く、ネジが目立たないので外観を損なわないのがメリット(ジプトーンという天井材らしい)。
ほかにも人の往来を拒む急な階段。私の記憶が確かならば途中までぼっとん式だったトイレ。無理矢理、増築した感が否めない風呂。風呂釜はステンレス。なんでステンレスなんかなエコにけんか売ってるあれまじで湯が冷めるんよ。
まとめて昭和の家問題。
いや、昭和レトロなのはいい。たとえすべての壁が謎の光沢を放つぺらっぺらのベニヤでも、剥がせば人体と同じく骨格が出るのみ。スケルトンリフォームという人類の叡智が俺たちを救う。
スケルトンリフォームという人類の叡智
住居の内装や設備をすべて解体して行う、大掛かりなリフォームのこと。古い建物でも、内装を一新できる。スケルトンとは英語で「骨格」のことで、住宅の内部や外部、あるいは両方を解体し、柱・梁・床といった建物の「躯体」だけにした状態のことをいう。
問題は場所だ。場所なんだ。
我が家が長年抱える祖父の家も、このような問題を抱えておりました。駅から徒歩圏というには遠い。庭なし、ガレージなし、築75年以上。
それでもまあなんとかそこそこ広さはあるし、長屋建築でもないから所有権は確立しているし、目の前は道だし生活はできる。おまけに最近近くにショッピングモールもできてお買い物が便利な上、大きな病院もまあまあ近い。
売れよ、さっさと売っちまえ。そう親族が言い続けてはや35年。祖父が死去してなお空き家のまま放置された祖父の家、もと米屋。なんとか地元の仲介業者さんに頼み込んで買い手を探してもらい、売り出し価格マイナス80万円で契約にまでこぎ着けた。
