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他人より、兄弟親戚がいちばんやばい件
みなさん、兄弟姉妹仲いいですか?
……うん? 微妙? まあみんなそんなもんじゃないですかね。兄弟姉妹仲が良くて休暇のたびに実家に集まるなんて、リアリティショーで見世物にしてるくらいだから、よっぽど珍しくてそれが理想の美しいなんかであるだけなんで、普段「没交渉です」みたいなレベルでもとくに気にしなくていいと思います。
親ガチャもあれば兄弟ガチャもある。どちらも外れても自分のせいではない。むしろ、昔は仲が良かったのに、家族を持ったり仕事でせいいっぱいのいまは疎遠、なんてのが個人的には普通だと思っています。
しかし、兄弟というのは難しい。特に父親世代の年の離れた兄なんて父と同じくらいの強権をもっているんじゃないかな。かくいううちの家、父は三兄弟の末っ子。一番上の伯父とは10歳離れています。基本的に兄の言うことには逆らえないままきた人生は、ふたりとも見た目の変わらないおじいさんになったとしても簡単には変わらないようです。
もともとは、35年前に祖父が他界したことが始まりでした。祖父の家は兵庫県の西部にあり、昔から田舎というほどでもないが都会ではぜったいになく、大企業の工場はあるけれど最近は寂れて人口もまばらな上、駅からは徒歩20分程度というなにもかも中途半端な場所にあったのです。
私が小さい頃は、正月やお盆のたびにここに親戚が集まりましたが、決して広くはない上、なぜか女性は狭いキッチンのダイニングテーブルで過ごし、男だけが座敷に集まって宴会をしているという昔ながらのジャパニーズ家父長制スタイルだったので、私には嫌厭の対象でしかありませんでした。あー手放せてすっきりした。
中でも印象的だったのが、小さい頃はくみ取り式トイレで、臭いもすごく、トイレにいくのがいやでいやでしかたがなかったことです。っていうか、昔のボットン便所ってびっくりするぐらいでっかい穴が開いてましたよね? あんなの小さい子どもだったら余裕で落ちない?? 実際父は落ちたことがあるそうで、それを笑い話にしていましたが、水洗トイレしか知らずに育った戦後の子である私や妹たちは、まったく笑えなかったです。
