自分なりの損切りルールを決め、忠実に実行する
筆者は、株式投資を行なう際、自分なりのロス・カットルールを決めておき、それを忠実に実行することを提唱しています。それは、例えば「下落率5%まで」とか、「損失額10万円まで」などというものです。
「逆行が1割超えたなら迷わず決めよ、損切りのとき」という相場格言があります。これは、損失が1割(10%)を超えたら即座に損切りすべし、という意味です。ただ、これは信用取引のケースです。現物による長期投資はこの限りではありません。
例えば、1,000円で買った銘柄が意に反して1割値下がりしたとき(900円)、迷うことなく損切りをします。
損切りラインは、別に1割でなくてもかまいません。短期のときには5%、長期のときには15%とするなど投資期間、投資資金に応じて設定するやり方もありますが、最初に決めたロス・カットラインは、かならず守らなければいけません。特に、短期・順張りの場合、そのうち反発するだろうと甘く考えていると、想定外の損失をこうむる場合があります。
もっとも、「利食い千人力」の教えはここ数年のエヌビディア、ディスコ(6146)などの長期上昇相場では通用しませんでした。株価が10倍以上になろうとしているのに、わずか1~2割の利幅で利食っていては「もったいない」ではありませんか。
杉村 富生
経済評論家
個人投資家応援団長
※本記事は『保存版 株式投資 勝ち方の本質』(すばる舎)の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。記載内容は当時のものであり、また、投資の結果等に編集部は一切の責任を負いません。
注目のセミナー情報
【その他】12月24日(水)開催
応援したい若者を自身で選ぶ!
あなたの名を冠した「オリジナル奨学金」で後世に残る社会貢献
【国内不動産】12月26日(金)開催
『ふふ』などのスモールラグジュアリーリゾートを開発・運営し、
多種多様な業態をプロデュースするカトープレジャーグループが創造する
唯一無二の別荘オーナーライフスタイル
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」
■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ
■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】
