母の突然の申し出に、弟が抱いた違和感
今回の相談者は、野口さん(男性・41歳)です。
2人兄弟の次男である野口さんは、先日72歳の父を亡くしました。父は生前、複数の会社を経営しており、総資産は3億円を超えると言われていました。遺言書に従い、母が経営を引き継ぐことになりました。しかし、初七日が過ぎた頃、母が突然、長男(野口さんの兄)に会社の経営権をすべて譲りたいと言い出したとのこと。
「私は以前、父の会社で働いていたことがありますが、兄は父の仕事に全く興味がなかったので、驚きました。兄に会社の経営権を譲りたい理由を母に聞いたところ、兄に会社の経営を全て任せてほしいと言われたというのです」
その話を聞いて、野口さんは、兄の元嫁であるAさんの存在を思い出しました。
兄の清楚な元嫁の“本性”
野口さんの兄の元嫁のAさんは、兄より14歳年下の美人です。結婚当初は、清楚で大人しい雰囲気の女性で、家族も「感じの良い人だね」と喜んでいました。しかし、時間が経つにつれ、その本性が明らかになっていきました。
「Aさんは結婚して1年も経たないうちに、兄を家に残して、頻繁に海外旅行に出かけるようになりました。海外旅行に行く度に、高級ブランドのバッグやジュエリーなどを大量に買っていると兄が嘆いていました」
その後、野口さんの兄とAさんの間に、男の子が生まれました。しかし、子どもが生まれてからも、Aさんは子どもを預けて頻繁に外出していました。ある日、野口さんの母が銀座で買い物をした帰り、偶然、高級ブランドの紙袋を持ったAさんを見かけて声をかけたそうです。Aさんは気まずそうな顔で、「急いでるので……」と、その場を立ち去りましたが、野口さんの母は、Aさんに対する不信感を募らせました。
野口さんの母は、子育てやお金の遣い方などについて、Aさんと話し合う機会を設けましたが、まともな話し合いができず、激しい口論になりました。
その後、母から厳しく言われて、兄がAさんに渡していたクレジットカードを取り上げたところ、Aさんは「好きなものを自由に買えると思ったから結婚してあげたのに! 資産家のくせにケチなんて最低な一族ね!」と吐き捨てるように言い、家を出ていきました。それから間もなくして、Aさんから兄を通し、母親へのお金の無心があり、お金がもらえないと分かったら離婚すると言い出し、その後、兄とAさんは離婚しました。
野口さんが「探偵に調査を依頼した」理由
野口さんは、母が突然、長男に会社の経営権を譲りたいと言い出したとき、「兄はAさんに裏で操られているのではないか」と感じました。兄は、父が経営していた会社のことは無関心だったので、突然「経営権を任せてほしい」と言うのは不自然だからです。
「野口家の資産目当てで兄と結婚したAさんが、兄と離婚した後も、兄を裏で操って野口家の資産を奪い取ろうと策略を立てているのかもしれない……」野口さんはそう考えました。しかし、それはあくまで野口さんの憶測に過ぎません。野口さんは、真実を明らかにする方法がないか、探偵に相談しようと考えました。
「探偵社に相談したところ、兄の素行調査を行うことを提案されました。兄の素行調査を行えば、Aさんと今も会っているのか調べることができるというのです。私は、兄がAさんとまだつながっている可能性が高いと思ったので、調査を依頼することにしました」(野口さん)
注目のセミナー情報
【事業投資】5月31日(土)開催
驚異の「年利50% !?」“希少価値”と“円安”も追い風に…
勝てるBar投資「お酒の美術館」とは
【国内不動産】5月31日(土)開催
推定利回り~10%かつキャピタルゲインも狙える!
一口200万円台から投資可能「所有権付き別荘投資」
新しいオーナー制度「COCO VILLA Owners」の全貌