4月の戦略ポートフォリオは10銘柄の入れ替え
さて、4月の戦略ポートフォリオだが、3月にパフォーマンスが振るわなかった上記の銘柄のうち、フジクラとZOZOを除外する。あとのOLC、信越化学工業、日立製作所、任天堂はコア銘柄で長期投資なので、忍耐強くHOLDする。
難しいのはアドバンテストである。はっきりいってAIバブルは終わったと思うし、実際、パフォーマンスの足を引っ張っているのはこの銘柄なのだが、相場がリバウンドした場合、この銘柄をもっていないとマーケットについていけないので、市場との連動の観点から保有を続ける。AI関連では上述のとおりフジクラを外す。
3月の銘柄入れ替えでリターンに貢献してくれた東京海上ホールディングスと丸井グループも除外する。ワンポイント・リリーフとしての役割だ。今後もそのような使い方をするかもしれない。除外銘柄を整理すると以下の10銘柄である。
一方、入れ替えで組み入れる銘柄は以下の10銘柄。
無形資産のファクターリターン効果が戻ってきており、再び人的資本や組織資本の代理変数である人件費や販管費に着目して銘柄を選択した。そのほか、4月の外国人の買い越しアノマリーやトランプ関税の影響を受けない内需という観点も考慮した。トヨタ自動車(7203)の組み入れはトランプ関税の悪影響一服となることに賭けた。また、最終的には米国のゼネラルモーターズ[GM]、フォード[F]対比でもトヨタ自動車の優位性が評価されるだろうと思う。
最後に、高知銀行(8416)は新たに就任した女性頭取に期待したい。
広木 隆
マネックス証券株式会社
チーフ・ストラテジスト 執行役員
※本記事はマネックス証券 チーフ・ストラテジスト広木隆氏のストラテジーレポート『2月のパフォーマンス・レビューと3月の戦略ポートフォリオ』を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。また、投資による結果に編集部は一切責任を負いません。投資に関する決定は、自らの判断と責任により行っていただきますようお願いいたします。
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