日経平均急落も…2ヵ月連続で圧勝した「ポートフォリオ」の中身。4月の戦略と注目銘柄は?【マネックス証券チーフ・ストラテジスト】

日経平均急落も…2ヵ月連続で圧勝した「ポートフォリオ」の中身。4月の戦略と注目銘柄は?【マネックス証券チーフ・ストラテジスト】
(※写真はイメージです/PIXTA)

本記事は、マネックス証券株式会社が2025年4月1日に公開したレポートを転載したものです。

本記事のポイント

・3月は2ヵ月連続でベンチマークを大きくアウトパフォーム

・4月の戦略ポートフォリオは10銘柄の入れ替え

3月は2ヵ月連続でベンチマークを大きくアウトパフォーム

3月は月末に日経平均で1,500円も急落したため、株式のリターンが非常に悪い印象があるかもしれない。確かに、日経平均の月間騰落率は4%のマイナスと大きな下落となったが、それでも月間リターンの起点である2月末日も日経平均は1,100円安となっているので発射台が低く、その分これでもまだ下げが小さくなっている。

 

最近は日経平均に対してTOPIX優位の展開が続いているが、TOPIXの3月のリターンはマイナス0.9%程度である。しかもこれは配当を含まない裸のリターンであって、配当込みTOPIXのリターンはわずかにプラスの0.22%であった。当ポートフォリオのベンチマークである配当込みTOPIX500のリターンは、ほぼ横ばいのプラスの0.09%であった。

 

それに対して戦略ポートフォリオの3月のリターンは1.61%と2ヵ月連続でベンチマークを大きくアウトパフォームした。運用開始以来9ヵ月の累積リターンでは10%弱の差がついている。

 

出所:QUICK社データより筆者作成
[図表1]2024年7月からのパフォーマンス推移 出所:QUICK社データより筆者作成

 

3月のパフォーマンスに寄与したのは、IHI(7013)、トプコン(7732)、八十二銀行(8359)、東京海上ホールディングス(8766)、JT(2914)、サンリオ(8136)、関電工(1942)、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、コスモス薬品(3349)、丸井グループ(8252)など。このなかに、3月に新たに組み入れた東海上ホールディングスと丸井グループが入っているが、銘柄入れ替えが奏功したといえる。

 

一方、マイナス寄与は、OLC(4661)、信越化学工業(4063)、ZOZO(3092)、日立製作所(6501)、任天堂(7974)、フジクラ(5803)、リクルートホールディングス(6098)、アドテスト(6857)などである。

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