(※写真はイメージです/PIXTA)

少子高齢化が進むなか、近年では高級志向の老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)など、多様な老後の住まいが登場しています。これらを終の棲家として選ぶ人も多い一方で、入居後に後悔するケースも少なくないようです。一体なぜでしょうか? 本記事では佐藤喜代さん(仮名)の事例とともに、波多FP事務所の代表ファイナンシャルプランナー・波多勇気氏が、本当に安心できる老後について解説していきます。※プライバシー保護の観点から、相談者の個人情報および相談内容を一部変更しています。

サ高住は想定よりコストパフォーマンスが悪い?

娘の圭子さんはファイナンシャルプランナーに相談して初めて、「サ高住は思ったよりもコストパフォーマンスが悪いのかもしれない」と感じたようです。

 

サ高住は、一般的な賃貸住宅よりも費用が高い傾向にあります。しかし、提供されるサービス内容は施設によって大きく異なり、必要な介護サービスが十分に受けられない場合もあるのです。そのため、場合によっては費用に対して得られるサービスが見合わないと感じるケースも。また、サ高住の費用には基本的な生活支援サービスが含まれていますが、介護サービスとなると別途費用が発生します。もし要介護度が高くなってしまえば、介護サービス費の負担も大きくなり、トータルで高額になる場合があります。

 

「高齢者の一人暮らしよりも確かに安全だけど、母が本当に生き生きできる場所かどうか、そこまで考えが至ってなかったなと……」

 

資産が一定以上あっても、「お金を払えば安心」とは限りません。身をもって知った経験だったようです。その人それぞれに合う、合わないがあるため、ニーズの確認は必須でしょう。

老後の住まい選びの失敗を避けるには

筆者がファイナンシャルプランナーとして関わるなかで、「住まい選びの失敗」は決して珍しくありません。むしろ、「安心をお金で買ったはずが、結果的に後悔へ」というケースは、年々増えている印象です。では、どうすれば失敗を防げるのでしょうか?

 

1.最も優先すべき「感情」

第一に大切なのは、本人の価値観を最優先にすることです。「安心」や「安全」といった機能面ばかりに目を向けるのではなく、趣味や人間関係、日々の自由度といった「感情面」を尊重することが、住まいの満足度を大きく左右します。

 

2.「数字」の重要性

第二に、住居費の見える化です。仮にサ高住に入るとしても、入居一時金、月額費用、医療費や外出費などを含めた“トータルの生活費”を把握する必要があるでしょう。場合によっては、在宅でサービスを受けながら暮らすほうが費用対効果が高く、精神的な安定にもつながることがあります。

 

圭子さんは現在、地域包括支援センターと連携しながら、母の希望に沿った在宅サービスの導入を進めています。週2回のデイサービスや訪問看護、必要に応じた食事配達など、自由度を保ちつつ安全性も確保できる体制を模索中です。

 

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※プライバシーのため、実際の事例内容を一部改変しています。

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