絶対揉める予感しかしない…姉も登記している〈アパート兼自宅〉に住む48歳女性、海外在住・バリキャリ姉の帰還に戦々恐々としているワケ【相続の専門家が解説】

絶対揉める予感しかしない…姉も登記している〈アパート兼自宅〉に住む48歳女性、海外在住・バリキャリ姉の帰還に戦々恐々としているワケ【相続の専門家が解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

自宅の土地と建物を複数人で共有していると、将来の相続や同居の問題が発生しやすくなります。寧々さん(45歳)は母親と実家に住んでいますが、名義が母親、姉、夫と分かれており、姉が将来戻ってくる可能性も。姉との同居や不動産の共有をどう解決すべきか……。相続実務士の曽根惠子氏(株式会社夢相続代表取締役)が詳しく解説します。







自宅土地を3人で共有

寧々さん(48歳・女性)の母親は80歳。4階建ての自宅で、寧々さんの家族と同居しています。寧々さんにはサラリーマンの夫と高校生の息子が1人です。


自宅の土地は母親が51%、姉が19%、寧々さんが30%の割合で共有しています。4年前に父親が亡くなったとき、姉の希望もあり、全員で相続しました。


姉は海外に住んでいて、現在同居はしていませんが、独身で動きやすいこともあり、仕事をリタイヤしたあとは戻ってくるかもしれません。

建物の半分は夫名義

母と寧々さんの家族が同居するにあたり、10年前に実家の建物を建て替えています。


父親が健在なときで、4階建ての3・4階は自宅部分として父親が費用負担をし、1階と2階は寧々さんの夫がローンを借りて、5世帯のアパートとしました。フロアによって父親と寧々さんの夫の名義を登記しました。


この建物も父親が亡くなったとき、土地と同様に姉が100分の11を登記しました。母親が100分の41、寧々さんが100分の10、寧々さんの夫が100分の38と複雑な登記になっています。

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