単元未満株なら正確な均等分散投資が可能
ただし問題があります。市場で購入できるのはあくまで100株単位のため、年間最大240万円を40万円ずつ6銘柄に分散投資するといっても株価が違うと均等に投資できません。
例えば株価5,000円の株を100株買うには50万円の資金が必要。1株あたり40万円前後という予算枠をオーバーします。
年間投資金額をほぼ均等に分散投資するために利用したいのが単元未満株取引です。100株以下の個別株を株式市場外で1株から購入できるサービスです。ネット証券各社の単元未満株サービスを使えば、新NISA口座なら売買手数料無料で購入できます。
単元未満株でも株数に応じて株主配当はきちんと支払われるので心配いりません。ただし株主優待に関しては、1株でも保有していれば贈呈される端株優待以外は市場で取引できる単元株(通常は100株)以上保有していないと株主優待の権利が発生しないケースがほとんどです。
単元未満株サービスのネット証券各社の名称と売買手数料は[図表1]の通り。マネックス証券の「ワン株」の買付手数料は無料。売却には売買代金の0.55%分(最低52円)の手数料がかかります。
新NISA口座での売却は手数料があとで全額キャッシュバックされるので実質無料です。楽天証券の「かぶミニ」、SBI証券の「S株」なら新NISA口座だけでなく課税口座でも売買手数料は無料です。
こうした単元未満株の売買は前場始値(午前9時に午前中の取引が始まったときについた最初の株価)、後場始値(午後0時30分に午後の取引が始まったときについて最初の株価)、後場引け(午後3時30分の取引終了時点の株価)という1日3回の約定タイミングで「株価がいくらでもいいから買う/売る」という成行注文しかできません。
楽天証券の「かぶミニ」のみ、取引時間中にリアルタイムで指値注文もできますが、約定した株価に0.22%のスプレッド(手数料)が含まれます(新NISA口座でのリアルタイム取引にも手数料はかかります)。
こうした単元未満株サービスを利用すれば、計画通り「240万円÷銘柄数」という金額ベースの分散投資がほぼ正確にできます。新NISAの個別株投資でリスク分散を考えた投資をする際には、なくてはならないサービスといえるかもしれません。
繰り返しになりますが、単元未満株でも株主配当は株数に応じて、ちゃっかりもらえます。新NISA口座からの投資であれば当然、株主配当に税金20.315%はかからず非課税です。
かつを
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※本記事は『買って寝るだけ! ゼロから5年で月5万円もらえる高配当株』(KADOKAWA)の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。記載内容は当時のものであり、また、投資の結果等に編集部は一切の責任を負いません。
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![[図表1]ネット証券各社の単位未満株サービスと手数料](https://ggo.ismcdn.jp/mwimgs/6/c/540/img_6cd8eb8bff627bb17a5c2985f079dad5113569.jpg)