65歳=老人とはいえない現代
とはいえ、現役時代とまったく働き方というわけでもありません。
60歳以上で就業している人たちの就業形態については、自営業や個人事業主、フリーランスが全体の約3割を占めています。
また、正社員で就業しているのは、男性が13.9%、女性は7.4%。パート・アルバイトは男性が20.3%、女性にいたっては52.3%と半数以上。ここからは、シニア層の正社員雇用の難易度や、少しペースを落として働く人が多いといった状況を見て取れます。
年金受給開始の65歳世代を見ると、見た目や考え方、行動が昔よりずっと若くなっています。本人も周囲も「まだまだ働ける」と思うことは、自然なことかもしれません。
特に相応のキャリアを積んで現役時代に実績を残した人に対しては、65歳を過ぎても活躍してほしいと考える企業が増えています。
働き手側としても、資産状況には何の心配もないけれど、老後を迎えるのはまだ早いと前向きに働き続ける選択をする人もいるでしょう。
しかし、そんなときに注意しておかなければならないことがあります。それが「年金制度の思わぬ落とし穴」です。
