50代の住宅購入は無理のない返済計画が重要
賃貸物件は老朽化するほど修繕費もかかりますし、新たな入居希望者も少なくなります。親から受け継いだ財産がこのような結果になるとは思わなかった義男さん。
経済的なピンチに陥った義男さんは、最終的には賃貸物件も売却し、それで得たお金で生活を続けなければならないと考えるようになりました。そうすることで固定資産税の負担からも逃れられます。
そして現在、賃貸物件を売却するために不動産会社と相談しています。しかし、建物が老朽化しているため、更地にしてから売却することを求められ、なかなか買い手がつかない状態です。
不動産会社の担当者からは、更地にする費用を買い主に負担してもらうことを条件に土地の売却価格を下げる方法もあるとのアドバイスももらっています。
悩んだ末、義男さんはその方向で話を進め、賃貸物件の売却益を得ることで少しでも老後生活費用の足しになるように考えています。
義男さんのミスは、賃料収入を返済のあてにしていたことと、ファイナンシャル・プランナーの「余裕を持った返済計画を」というアドバイスを軽んじていたこと、さらに賃貸物件の管理を甘くみていたことです。
つまり、賃貸収入があるからなんとかなるだろうという考えの甘さが引き起こしたともいえるでしょう。
50代で家を購入するにあたっては、老後の収入は年金が主になるため、その中でローン返済できるかをまず考えることが大切です。
新井智美
トータルマネーコンサルタント
CFP
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