ミッション、ビジョン、バリューのかけ算で、唯一無二のパーパスを
ここまで解説してきたミッション・ビジョン・バリューは段階構造になっているため、それぞれの役割を分けて、厳密に語っていける良さもあります。
しかし、チームで動く際はこの3つを混同してしまう人が出てきたり、なかなか細部まで解像度高く覚えられなかったりするという課題もまた生まれてきました。
たとえば、先ほどのアマゾンのバリュー(価値基準)は、働き方の行動指針としても明確でとても素晴らしいのですが、16ヵ条もあるため、なかなか覚えられないという人もいるのではないでしょうか。
そうしたミッション・ビジョン・バリューの複雑さを解決するために、もっとひとことでシンプルに言いたいという欲求が生まれてきました。
そこで、最近注目を集めているのが、企業の存在意義、つまり企業「らしさ」を「コピー化」したパーパスなのです。
「唯一無二」というと大げさに聞こえますが、じつはここまで見てきたこのミッション(使命)、ビジョン(未来像)、バリュー(価値基準)の3つの掛け算を行なうだけで、その自分らしいパーパスは自然に紡ぐことができます。
「唯一無二」の存在になる。それは特殊なスキルを見つけるということでなくても、この3つをきちんと言語化して組み合わせるだけで、たどり着けるのです。
経営的な観点でも、整理してみます。[図表2]のように、ミッション・ビジョン・バリューの土台が一番上のパーパスを支え、さらにその下に経営戦略や事業内容があります。皆さんは、パーパスにあたる1行をまずは見つけてみましょう。
ひとことで表せる言葉を見つけ、その言葉を起点に具体的な事業を整理していくのです。
自分らしさをコピー化したパーパスがあることで、自分や会社を経営する羅針盤にすることに繫がります。また脳内に検索ワードを持つように意識することができます。
日々の中でAかBかを迷ったときにも、自分らしさのパーパスに近づくほうを選べばよいので、無駄な迷いを減らすこともできます。こうして、言葉によって日々の判断を下すことができるようになるのです。
堤 藤成
株式会社ツツミ・インターナショナル
代表取締役
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