地域のサポートと自助努力
父・徹さんは、自治体のシニア向け料理教室に参加しました。最初は包丁すらまともに握れず、周囲を怯えさせる手つきだったのです。しかし、講師や仲間の助けを借りて少しずつ料理の技術を身につけていきました。いまでは、自分で栄養バランスを考えた食事を作ることができるようになっています。
また、家計の見直しにも取り組みました。
スマートフォンの料金プランを格安SIMに変更
不要なサブスクリプションサービスを解約
電気や水道の使用量を抑えることで毎月の支出を削減
これも料理教室仲間に教えてもらったことです。
高齢化社会で求められる生活力
「母さんがいなくなってから、自分でやるしかないと思ったんだ。家事もやってみると案外面白いもんだよ」と父はいいます。
「母さんが生きていたころに一緒にやれたらもっと楽しめたかもしれんなあ」などというので、直樹さんは思わず目頭が熱くなりました。
高齢化が進む日本では、徹さんのように「配偶者の死後に生活が困難になる」ケースは今後ますます増えるでしょう。
これからの社会では、若いうちから家事や生活スキルを身につけることが重要です。また、自治体や地域社会のサポートを積極的に活用し、自立した生活を送るための環境を整えることも必要です。徹さんの経験は、多くの高齢者やその家族にとって、これからの生活を考えるうえでの示唆を与えてくれます。
波多 勇気
波多FP事務所
代表ファイナンシャルプランナー
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