「夫の親との同居」は減少
その後、事の顛末を聞いた直哉さんの姉が、父との同居を買って出たのです。費用を出してくれるなら、家を建て替えて一緒に住みたいとのこと。父は、嫁いだ娘の世話になるということはまったく考えていなかったのですが、姉が前向きであれば話は別。一気に話は進みました。
これには直哉さんも一安心。父にはマンション以外には資産という資産はないので、同居を断ったことで、父から受け取るものは何もなくなりました。それでも、断ったことに後悔はないといいます。
このケースのように、実の親、あるいは義理の親から「資金を援助するから同居しよう」と提案されるケースは昔からあります。嫁が義理の親の面倒を見るのが当たり前という時代すらあったのです。
とはいえ、「夫の親と同居」が一般的でなくなっていることはデータで見て取れます。国立社会保障・人口問題研究所『第7回全国家庭動向調査』によれば、「夫の父親と同居」の割合は16.6%(2008年)、22.6%(2013年)、10.8%(2018年)、7.7%(2022 年)。一方、「夫の母親と同居」の割合は 20.7%(2008 年)、26.0%(2013 年)、13.5% (2018 年)、10.6%(2022 年)と、どちらも減少を続けています。
佐藤さんのケースでは、あくまで同居は提案止まりであり、断られたら身を引くなど、息子やその妻の立場に立った対応でした。しかし、同居や介護を強要するケースもあるといいます。
そうした同居問題が原因で、親族を巻き込んだ大トラブルになることも。そうならないよう、家族でしっかりと話し合いをしておくことが大切です。
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