学習する人は「ピンチをチャンスに変えられる」例
2024年8月5日、日銀の政策金利の引き上げや、アメリカの景気減速への懸念や円高の進行を受けて全面安の展開となり、日経平均株価の下落幅は4,451円とかつてない急落となりました。世界的に株価が暴落した1987年のブラックマンデーの翌日につけた3,836円を超えて過去最大の下落幅を記録しました。8月に入ってから7,000円以上値を下げ、相場はパニックになりました。
ある著名な投資家は、これを実態のない雑音として、個人資産の100億円以上の投資をおこないました。その後日経平均は1週間ほどで下げた幅の半分程度を戻し、1ヵ月もたたないうちに暴落前以上の水準に戻しました。この著名な投資家が得た含み益は、この1ヵ月で数十億円になっているでしょう。
この時点の日経平均の水準が高いか安いか、という議論はまた別ですが、学習習慣があり、金融マーケットに対するトレンドをしっかり追いかけている人、投資の経験値を有する人の多くは、これはパニック売りであり、ショックを起こすまで下げる合理性はない、ということで、むしろ大底で買って利益を出していました。
リスクを回避できているだけでなく、むしろそこで投資機会を逃さずしっかり利益を出した、ということは学習がもたらす大きな効果でしょう。
田中 渓
投資家
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