新しいことを学ぼうと決意したものの「なかなか続かずに挫折してしまった……」という経験は、誰にでも思い当たる節があるのではないでしょうか。一方で、「富裕層で学習を続けていない人はいない」と田中渓氏は言います。学習の習慣化を成功させる3つのポイントについて、田中氏の著書『億までの人 億からの人 ゴールドマン・サックス勤続17年の投資家が明かす「兆人」のマインド』(徳間書店)より一部抜粋・再編集し、詳しく解説します。
習慣化を成功させるにはまず「脳の仕組み」を利用しよう
習慣化の力を身につけるためには、脳の仕組みを理解して活用するのがおすすめです。
人は動きはじめると脳の側坐核という部分が反応し、やる気物質のドーパミンが分泌されるとのこと。この現象を「作業興奮」といいます。面倒だった片付け、のはずなのに、はじめてみたら気がつけば1時間片付けに没頭していた、というあれです。
作業興奮は、動きはじめてから早くて5分ほどで起こるとのこと。まずはとにかく5分でも学習や運動をはじめると、残りの10分はドーパミンにまかせてオートパイロットで続けることができるという理屈です。
さらにドーパミンは達成感とも直結しているので、「今日もできた」という達成感でいい気分になることが明日のやる気にも好影響を与えるといわれています。つまり、脳を騙して学習や運動を習慣化させてしまうということです。
習慣化は、その内容によって定着までにかかる時間が違うことも知っておくといいでしょう。学習などは3週間〜1ヵ月、ダイエットや早朝活動など身体的なものは2〜3ヵ月、思考そのものの定着化には半年程度かかるといわれているので、効果を実感できるまでにこの程度の時間はかかるということを理解しておくと挫折しづらくなります。
「富裕層で学習を続けていない人はいない」
1日15分でも学習を続ける人と続けない人とでは、収入に大きく差がつきます。「富裕層で学習を続けていない人はいない」とお伝えしましたが、彼らは学習することでリターンが増幅することだけでなく、リスクを回避したり、機会損失を避けられたりすることを理解しているのです。
【12/18(木) 『モンゴル不動産セミナー』開催】
坪単価70万円は東南アジアの半額!! 都心で600万円台から購入可能な新築マンション
投資家
1982年 横浜出身。上智大学 理工学部物理学科卒業。学科首席として表彰を受け同大学院に進学し、外資系の世界を目指し始め急遽渡米。ビジネスセミナー「CVS Leadership Institute」に参加し個人優勝、チーム優勝を果たす。
大学院中退後53回の面接を経て、ゴールドマン・サックス証券株式会社に2007年に新卒入社。間もなくリーマンショックでボーナスゼロ、大幅減給、在籍部署の9割人員削減のどん底を経験。ドラマ「ハゲタカ」の舞台になった投資部門であらゆる投資を行う。500件以上の投資案件に携わり、60件以上の投資案件を実行。投資規模は投資金額ベースで約4,000億円、企業価値・資産価値ベースで1.2兆円を超える。同社でマネージング・ディレクターに就任し、投資部門の日本共同統括を務め、2024年に同社を退社。
在籍17年間で20ヵ国以上の社内外300人を超える「億円」資産家、「兆円」資産家、産油国の王族など超富豪などと協業・交流をする中で、富裕層の哲学や思考、習慣などに触れ、その生態系を学ぶ。退社後は少数精鋭の投資会社にて勤務。同社の不動産投資の責任者を務める。
X:https://x.com/KeiTanaka_Radio
note:https://note.com/djkei0514
著者プロフィール詳細
連載記事一覧
連載『億までの人 億からの人』ゴールドマン・サックス勤続17年の投資家が明かす「兆人」のマインド