看護師の「手」とセラピストの「手」の違い
私自身は看護師ですが、看護師が患者の体に触れるのとリハビリのセラピストが体に触れるのとでは、同じ触れるのでも少し様子が異なるように感じます。看護師は熱や血圧を測ったり清潔を保ったり、さまざまな処置をするため患者の体に触ります。
一方でセラピストはリハビリや徒手的療法を中心に、患者の状態によっては本当に患者が痛みを訴える部分を触ってあげることしかできないこともあります。それでも患者にとっては、つらいところをさすってもらうことが大きな癒やしになることがあるようです。だからこそ「リハビリの先生にまた来てほしい」という患者が多くいるのだと思います。
リハビリに関しては医療職にもまだ誤解があり、終末期になるともうリハビリは必要ないとされることがありますが、私たちは家族や本人が「もう十分」と考えるまでは、最後までサポートを続けます。
命の終わりが近い人に対して、「この人はここまでで良い」とケアを区切るべきではないと私は考えています。たとえ命の残りがあと数日であったとしても、その人の望みや願いは必ずあるはずです。それがある限りは、私たちは残された時間の長短に限らず全力でサポートします。それこそが、何よりも本人の尊厳を守る終末期ケアだと思うからです。
安田 由加理
代表取締役社長・正看護師
株式会社一期一会
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