第一印象の悪さは取り返せるか?
第一印象が重要なのは、その印象がアンカー(基準点)となり、人の認知にバイアスがかかるからです。つまり、最初の印象がその後の評価や判断の基準となり、そこから大きく動くことが難しくなるためです。
第一印象をくつがえすことは絶対に無理とは言われていませんが、一説には第一印象によるインパクトの8倍か同程度のインパクトを8回与えなければ難しいと言われるくらいです。「第一印象が悪くても取り返せる」と安易に考えるのは危険です。
そもそも、第一印象の悪さを取り戻すには相手とまた会ったり関わったりする機会が必要です。初めの印象が悪い場合、再会のチャンスすらもらえない可能性があることを忘れてはいけません。効率性が重視される昨今のビジネスでは、相手に時間を費やすかどうかの判断基準は厳しくなっています。
そして、その判断はほぼ瞬時に行われることが多く、一度「会う価値がない」と判断されれば、その後のやりとりの機会が与えられないことも少なくありません。初対面の場でよい印象を与えられなければ、つぎのステップに進む前に扉が閉ざされてしまうのです。そのあとは、よほどの価値ある提案を携えた状態でなければ、閉まった扉をふたたび開けてもらうことは難しいでしょう。
もしも、本当に価値ある提案を携えていったとしても、最初の悪い印象のせいで不当に低く評価されることさえあり得ます。これは心理学では「ホーン効果」と言う認知バイアスの一種によるもので、ある人物に対してネガティブな特性が何かひとつ以上印象づけられると、それに引きずられてほかの特性や行動も全体的に悪く評価されてしまう現象として知られています。こうなれば、たった一回の失敗がその後の時間を長く非効率なものにしてしまうことになります。
結局、初対面の重要性を理解し、第一印象の効果を最大限に高める準備をしておくことが、いちばん効率がいいのです。
第一印象が悪いと再会のチャンスすらもらえない
丸山 ゆ利絵
アテインメンツ合同会社代表
プレゼンス・コンサルタント
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