〈上級国民〉のお姉ちゃんには私の気持ちなんてわからないよ…一方的に妬みをぶつけられる52歳女性。〈85歳母親〉の財産・1億円を独り占めしたい49歳妹の呆れた主張とは?【相続の専門家が解説】

〈上級国民〉のお姉ちゃんには私の気持ちなんてわからないよ…一方的に妬みをぶつけられる52歳女性。〈85歳母親〉の財産・1億円を独り占めしたい49歳妹の呆れた主張とは?【相続の専門家が解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

親の相続をめぐり、きょうだい間でトラブルが発生するケースは少なくありません。特に、財産の分け方に対する考え方の違いや、過去の感情のしこりが影響すると、話し合いが難航することも。今回の相談者・秀子さんも、母親の相続について妹との関係に不安を抱えています。相続実務士である曽根惠子氏(株式会社夢相続代表取締役)が事例をまじえて、適切な相続対策について解説します。

85歳の母の相続人は…

秀子さん(52歳女性)が相談に来られました。父親は10年前に亡くなっていますので、母親の相続人は秀子さんと3歳下の妹の二人です。

 

母親は85歳ですが、まだ、元気で、父親が亡くなった後もマンションでひとり暮らしをしています。

 

秀子さんは結婚して二人の子供に恵まれ、夫は上場企業に勤めるサラリーマンで、海外勤務もしてきました。妹は結婚したものの離婚して、現在はひとり暮らしをしています。

相続税は払える。家賃も入る

父親が亡くなったときは、母親がすべてを相続しましたので、なんら問題はありませんでした。けれども母親の相続となると簡単にはいかないと秀子さんは言います。

 

母親の財産は現在住んでいる自宅マンションと貸家2軒と金融資産で約1億円。相続税はかかりますが、預金で払える範囲だと確認できました。現在は2軒の貸家から家賃が入るので、年金と合わせて生活に困ることはありません。

それでも母親の相続が心配

秀子さんの一番の心配ごとは妹だと言います。夫や子供たちに恵まれて、しかも、正社員として仕事をしている秀子さんに対し、妹は離婚歴があり、子供は流産して恵まれず、いまは契約社員という立場です。

 

父親が亡くなって程ないころから、妹は体調を崩して入院、仕事も続けられなくなりました。そのころから、秀子さんや母親に対して不満を持つようになり、なにかとぶつかるようになったのです。

姉への妬みが爆発

その後、秀子さんは夫の勤務の関係で海外転勤となり、離れている間は、問題はなく、妹も落ち着いていました。ところが秀子さんが、日本に戻って生活をするようになってからはまた、妹の病気が再発してしまったのです。

 

仕事のストレスや姉への劣等感などが精神的なダメージをかかえるようになり、入院、投薬が必要になりました。母親に任せるのは大変なので、入院の保証人や手続きなどは秀子さんがしていて、定期的に様子を見に行くのですが、口を開けば病気になったのは秀子さんのせいだ、自分は犠牲になったという言葉ばかりだと言います。

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