節税と運用、一石二鳥の事業でキャッシュを増やす
資金繰り経営がうまくいき始めると手元に十分すぎる資金が貯まる。ただ置いておくだけではもったいない。なにか事業に使いたい。そんな時はオペレーティングリースを検討してみたい。
オペレーティングリースは、機械、装置、車などを貸し出すリース事業。リース会社を通じて商品を購入し、別の会社に貸すことによってリース料を得る。リースする商品は、大きなものでは飛行機や船などがある。
「うちの事業と関連性がない」と言う人もいるけど、現金の運用方法の一つになり、商品の購入費が損金となるため、節税効果も見込める。
オペレーティングリースのリスク
オペレーティングリースは、かつては航空機リース(航空会社が借り手になる)が人気だった。しかし、コロナ禍で旅行需要が激減し、外国では航空会社が破綻した例も出ている。また、航空機リースに限らず、オペレーティングリースはリース期間が長い。商品の購入代(リース料による利益を含む)が10年後に一括で戻ってくる例も珍しくなく、運用効果は高いかもしれないが、その間の資金繰りが悪化する要因になる。
菅原 由一
SMG税理士事務所 代表税理士
SMGグループ CEO
SMG菅原経営株式会社 代表取締役
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