億を稼ぐ「仕事ができる人」は守っている…元ゴールドマン・サックス証券マンが「最強の武器」と語る、ルール

億を稼ぐ「仕事ができる人」は守っている…元ゴールドマン・サックス証券マンが「最強の武器」と語る、ルール
(※写真はイメージです/PIXTA)

億を生む意思決定では、「確実性」よりも「スピード感」を優先する必要があります。「速くて正しい」ことがベストではありますが、「速くて間違っている」と「遅くて正しい」では、果たしてどちらの方が良いでしょうか。本記事では、田中渓氏の著書『億までの人 億からの人 ゴールドマン・サックス勤続17年の投資家が明かす「兆人」のマインド』(徳間書店)より一部抜粋・再編集し、意思決定のスピード感と確実性について詳しく解説します。

最優先すべきは「確実性」より「スピード感」

富裕層が「意思決定」と同じくらい大切にしているものが「スピード感」です。

 

つまり、意思決定×スピード感の結果でもある「とにかく速く決めること」は最強の武器だということです。これは投資においても、日々の仕事についても同じです。

 

では、「とにかく速く決めること」が最強だとして、そこに「確実性」という軸が加わったとします。確実性を「正しいかor間違っているか」だとすると、選択肢は次の4つになります。

 

1.速くて正しい

2.速くて間違っている

3.遅くて正しい

4.遅くて間違っている

 

[図表]

 

もちろん、ベストな解は「1.速くて正しい」ですし、ワーストの「4.遅くて間違っている」は論外です。問題になるのは、二番手に来るのが「2.速くて間違っている」なのか「3.遅くて正しい」なのかということです。

 

富裕層が二番手として選択するのは「2.速くて間違っている」。たとえ判断が間違っていても速く決めることのほうが大事。確実性よりスピード感を重視します。「3.遅くて正しい」のは、間違ったことはしていないだけで凡人庸です。正解でもデッドラインを超えてしまっていたら0点ということすらあり得ます。億を手にしたいなら、とにかく速さを求めます。そして、圧倒的な量をこなします。

 

意思決定は速いけれど判断を間違ってしまう人は、失敗の積み重ねで判断の精度を上げていけばいいんです。間違えたら軌道修正をすれば、その分学習し、経験値を積んだだけ成長も見込めます。

 

スピード、量、質の3つの要素の優先順位付け、と言い換えることもできます。多くの人は「頑張っていいものを見せたい」と質を優先してしまいがちですが、とくに経験が浅い頃は、いきなり高い質のものを求めても限界があります。時間効率も悪いので、とにかく圧倒的なスピードで、死ぬほど量を重ねる。質は、結果としてついてくるものだと思っておけばいいと思います。

 

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※本連載は、田中渓氏の著書『億までの人 億からの人 ゴールドマン・サックス勤続17年の投資家が明かす「兆人」のマインド』(徳間書店)より一部を抜粋・再編集したものです。

億までの人 億からの人 ゴールドマン・サックス勤続17年の投資家が明かす「兆人」のマインド

億までの人 億からの人 ゴールドマン・サックス勤続17年の投資家が明かす「兆人」のマインド

田中 渓

徳間書店

2008年に起きた世界規模の金融危機、いわゆるリーマンショックは、ゴールドマン・サックスに入社してまだ1年しかたっていない僕にとって足元が揺らぐほど信じがたい出来事でした。金融業界はもちろん、世界中の名だたる企業も…

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