(※写真はイメージです/PIXTA)

真理さん(56歳)には27歳になる息子がいます。大学も卒業し、就職をしたものすぐに辞めてしまい、その後はアルバイトなどで生活しているなど、自立する気配が見えません。今回は、CFPなどの資格を持つトータルマネーコンサルタントの新井智美さんが、自立しない子どもを持つ親がとるべき行動や注意点について解説します。

いつまでも自立しない息子

真理さんは3つ年上の夫と結婚し、子どもを産んだあとは専業主婦として過ごしています。夫はもうすぐ定年を迎え、現在の年収は950万円程度。現在は生活に困ることはありません。しかし、真理さんには悩みの種があるのです。

 

真理さんの息子は1度大学受験に失敗したものの、その後無事に大学を卒業し、中小企業に内定をもらいました。しかし、就職して3ヶ月も経たないうちに勝手に会社を辞めてしまったのです。

 

理由を聞くと「能力のない奴が偉そうにしているのが我慢できない」とのこと。真理さんは呆れて返す言葉がありませんでした。

 

その後はアルバイトを転々とし、お金が貯まると旅行に行くなど放浪生活を送っています。アルバイトも嫌なことがあるとすぐに辞めてしまうので長続きしないのです。

 

また、いつまでアルバイトでいるつもりだと聞くと、激高して会話になりません。

 

そしてそのまま定職に就くこともなく、とうとう27歳になってしまいました。しかし、このままの生活をずっと続けるわけにはいきません。

真理さんの決心とは?

真理さんの夫の両親はすでに亡くなっていますが、真理さんの両親は健在です。しかし80代ということもあり、そろそろ介護が必要になってくる時期です。真理さんは1人娘のため、できれば両親の介護は自分が行うつもりでいます。

 

また、真理さんの夫は来年定年を迎え、その後、再雇用で働くかまだ決めていません。なぜなら再雇用になった場合、給与基準が新卒と同じまで下がってしまうためです。

 

とはいえ、年金受給は65歳からと決めており、その間は自分たちも何らかの形で収入を得る必要があります。

 

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