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外務省時代の処世術
髙宮
藤崎先生は在職中、リーダーと会う機会も多かったと思いますが、日本の総理大臣とはどのように話していたのでしょうか。
藤崎
私が外務省の局長や外務審議官時代の話です。総理大臣にしばしば官邸でプリーフィング※をしていましたが、それとは別に、特別機で同行するときなど2、3人が呼ばれて、リラックスして一緒に食事をする機会がありました。
※ 手短に、簡潔な報告をすること
髙宮
そんなときの処世術について率直に質問なのですが、せっかくの機会だからと、普段の思いの丈をぶつけるのがいいのか、それとも「さようでございますね。特に問題ございません」と卒なく対処するのがいいのか。どちらなのでしょうか。
藤崎
中間ですね。本当に思いの丈を全てぶつけてしまうと、周囲の取り巻きの方々が「突然何を言い出すんだ」と思いかねませんからね。とはいえ、せっかくの機会に、聞き役に回って終わってしまうのでは残念です。「これはちょっとお耳に入れておいたほうがいい話だと思うんですが」と、伝えるべき点は伝えました。
髙宮
そこはやはり、0か1かの二者択一ではなく、バランス感覚が大切なんですね。ちなみに藤崎先生は、どのようなお話をされたんですか?
藤崎
いろいろなことがありすぎて、全てを記憶してはいませんが、小泉純一郎元総理とはよくお話をさせていただきましたね。
髙宮
これも半分、好奇心でお尋ねしますが、小泉元総理はそういうときにどのような感じでお話しされるのでしょうか。
藤崎
小泉さんは、食事の場ではあまり仕事の話をするタイプではありませんね。音楽のこととか、仕事以外の話題が多かったと記憶しています。
髙宮
とても興味深いです。
藤崎
そんなときには、話の腰を折って「実はですね」とこちらから仕事の話はせず、別の機会に譲りました。
髙宮
場の雰囲気をしっかりと読む必要があるのですね。
藤崎
それはもう、当然にあります。「あいつとはもう仕事したくない」などと思われては困りますからね。
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