(画像はイメージです/PIXTA)

開業を考え始めた際の初期の構想段階において重要となるのがコンセプトづくりです。どこに重きを置いてクリニックの開業を考えるべきでしょうか。開業前に決めておきたいクリニック運営のポイントについて解説します。

5人の医師で1,000人の患者を診る

クリニックを開業することを考えるにあたり、何人ぐらいの医師がいればスムーズなクリニックの運営が可能でしょうか。

 

筆者自身の経験則としては、5人程度が最も能率的かつ内部のコミュニケーションが取りやすい体制だと考えます。5人の医師で個人宅・施設患者含めて1,000人の患者さんを診るのが、最適なバランスではないかと考えています。

 

もし、各地で訪問診療を展開するのであれば、上記のような診療体制を1つのユニットとして考えるのがよいでしょう。大人数のスタッフで専門性のある医療を持続的に提供するという形は、これからの在宅医療を考えるうえでとても重要です。

 

私の場合、自身にゆかりのある地で開業していきました。現在は群馬県太田市を中心に7カ所でクリニックを展開しています。今後もこの形でクリニックを各地に広げていこうと考えています。

 

訪問診療のクリニックを開業する際、医師が自分1人で行うのか、あるいは複数人で行うのかで運営スタイルは大きく異なります。

首都圏のクリニックの場合

昨今の訪問診療を語るうえでは避けては通れないのが、東京など大都市圏でのクリニック運営です。資本をたくさん持っているグループが全国各地にクリニックを展開しているケースが該当します。

 

ホームページをのぞくと常勤医師は1~2名にとどまり、あとは非常勤医師で運営されていると推察されます。現在は急速に数を増やしています。

 

とあるグループは全国に60~70カ所ものクリニックを展開しており、こうしたグループは現在、全国的な広がりを見せています。

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