(※写真はイメージです/PIXTA)

東京商工リサーチの調査結果によると、上場企業が2024年1月から11月15日までの期間に実施した早期・希望退職の募集人員が、53社で計9,219人に達しました。これは、50社を超える規模の募集が3年ぶりとなるだけでなく、前年同期の約1.5倍に相当するペースであり、すでに2023年1年間の募集人数を上回っています。年末に向けての大型募集も相次いでいます。そのようななか、実際に早期退職をした人のあいだではその後の生活に明暗がわかれているようです。本記事では、高橋さん(仮名)の実体験をもとに、早期退職のリスクと後悔を防ぐ方法について、波多FP事務所の代表ファイナンシャルプランナーである波多勇気氏が具体的に解説します。※プライバシー保護の観点から、相談者の個人情報および相談内容を一部変更しています。

早期退職を後悔しないために必要な準備

高橋さんのような後悔を避けるためには、次の3つのポイントを意識することが重要です。

 

1. キャッシュフローを退職前に試算する

退職後の収支を正確に把握しておくことが欠かせません。生活費だけでなく、ローンや教育費、税金、老後の医療費まで含めた長期的なシミュレーションを行いましょう。

 

2. 次の収入源を明確にする

再就職の可能性や副業の選択肢を、退職前に検討しておくことが大切です。資格取得やスキルアップを進めておくと、退職後の選択肢が広がります。

 

3. 冷静に長期的な視点で判断する

「今が辛い」という短期的な感情で決断せず、将来の生活設計をじっくり考えましょう。専門家に相談することで、客観的なアドバイスを得られます。

早期退職の前に

退職金が大金であっても、それが永遠に続くわけではありません。早期退職は「人生をやり直すチャンス」となる一方で、準備不足のままでは大きな後悔を招く可能性があります。高橋さんの体験を教訓に、退職前には冷静かつ慎重に計画を立てることが大切です。

 

「焦らず準備する」という姿勢が、成功への第一歩です。

 

 

波多 勇気

波多FP事務所

代表ファイナンシャルプランナー

 

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※プライバシーのため、実際の事例内容を一部改変しています。

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