不満解消や夢・目標達成のための手段として転職するはずが、転職活動を進めているうちに「応募先企業の選考に通過すること」自体が目的になってしまうことがあります。しかし、それでは何のための転職活動かわからなくなってしまいます。株式会社経営者JPの代表取締役・CEOの井上和幸氏は、そうした事態を避けるためには転職時に自分の「好き・嫌い」を明確したほうがいいと語ります。その理由を見ていきましょう。
応募先企業の「好き・嫌い」を把握できているか?
ご自身の「好き・嫌い」が自覚できたら、応募先企業の「好き・嫌い」を見定めることも、よりクリアにできるようになります。
転職活動中、選考中にあなたがすべきことは、応募先企業の価値観、好みを徹底的に知る、感じとることです。企業サイトから、関連ニュースから。選考でお会いした方々から。可能であれば、それ以外の社員や関係する方々から。ロジカルな情報だけでなく、言語化できないフィーリングや印象についても、可能な限り感じてみることが大事です。
これらを通じて知った応募先企業の「好き・嫌い」と、あなたの「好き・嫌い」が、概ねオーバーラップしているでしょうか。
「好き・嫌い」が重なっているということは、縁があった際に、同社であなたが日々行う判断や行動についての判断基準が同期していることを意味します。これはあなたがストレスなく働ける重要なポイントであり、応募先企業がとても<しっくりくる><居心地がよい>ことを証明します。
逆にどんなにポジションが魅力的で、専門性やスキルが重なっている、年収などの条件がよいとしても、価値観、「好き・嫌い」が重なっていなければ、あなたが同社で違和感を感じることなく働くことは、おそらく難しいでしょう。
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株式会社 経営者JP
代表取締役社長・CEO
1966年群馬県生まれ。1989年早稲田大学政治経済学部卒業後、株式会社リクルート入社。人材開発部、広報室、学び事業部企画室・インターネット推進室を経て、2000年に人材コンサルティング会社に転職、取締役就任。2004年より株式会社リクルート・エックス(2006年に社名変更、現・リクルートエグゼクティブエージェント)。エグゼクティブコンサルタント、事業企画室長を経て、マネージングディレクターに就任。
2010年2月に株式会社 経営者JPを設立(2010年4月創業)、代表取締役社長・CEOに就任。経営者の人材・組織戦略顧問を務める。企業の経営人材採用支援・転職支援、経営組織コンサルティング、経営人材育成プログラムを提供している。人材コンサルタントとして「経営者力」「リーダーシップ力」「キャリア力」「転職力」を劇的に高める【成功方程式】の追究と伝道をライフワークとする。 実例・実践例から導き出された公式を、論理的に分かりやすく伝えながら、クライアントである企業・個人の個々の状況を的確に捉えた、スピーディなコンサルティング提供力に定評がある。自ら2万名超の経営者・経営幹部と対面してきた実績・実体験を持つ。
著書に『ずるいマネジメント 頑張らなくても、すごい成果がついてくる!』(SBクリエイティブ)、『社長になる人の条件』(日本実業出版社)、『ビジネスモデル×仕事術』(共著、日本実業出版社)、『5年後も会社から求められる人、捨てられる人』(遊タイム出版)、『知名度ゼロでも「この会社で働きたい」と思われる社長の採用ルール48』(共著、東洋経済新報社)、『あたりまえだけどなかなかできない 係長・主任のルール』(明日香出版社)、『プロフェッショナルリーダーの教科書』(共著、東洋経済新報社)、『人物鑑定法 あの人も、丸見えになる』(経済界)、『「社長のヘッドハンター」が教える成功法則』(サンマーク出版)など。取材・コメント・出演実績として、「日本経済新聞」「朝日新聞」「読売新聞」「産経新聞」「日刊工業新聞」「週刊東洋経済」「日経ビジネス」「GQ JAPAN」「週刊現代」「プレジデント」「AERA」「月刊BOSS」「CIRCUS」「日経ビジネスオンライン」「ITmediaエグゼクティブ」「BOSS online」、フジテレビ「ホンマでっか?!TV」「キカナイトF」、その他業界誌等多数。
株式会社 経営者JP
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連載相談実績2万名超の経営人材コンサルタント直伝!“エグゼクティブ転職”成功マニュアル