年収680万円・バイクが趣味の52歳独身サラリーマン「この年収なら老後もなんとかなるでしょ」が一転、まさかの年金見込額に「なにかの間違いでは」

年収680万円・バイクが趣味の52歳独身サラリーマン「この年収なら老後もなんとかなるでしょ」が一転、まさかの年金見込額に「なにかの間違いでは」
(※写真はイメージです/PIXTA)

老後資金が不足するのではないかと不安を抱える人がいる一方で、現在それなりの年収を得ているため、特に心配していないという人もいるでしょう。しかし、こうした人々でも、実際に年金の見込み額を知った時に、予想以上に少ないことに愕然とするケースは少なくありません。実際の状況を詳しく見ていきましょう。

年金見込み額に驚愕「嘘だろ、たったこれだけ!?」

老後不安に対する各世代の考えが見えてきたところで、実際に受け取れる年金はどれぐらいなのでしょうか。

 

自営業者だった人がもらえるのは老齢基礎年金。会社員や公務員だった人は、老齢基礎年金に加えて老齢厚生年金(厚生年金)を受け取れます。2024年度の老齢基礎年金(国民年金)の年金額(満額)は6万8,000円。一方、老齢厚生年金の受給額は人によって異なり、以下の計算式で算出します。

 

◆加入期間が2003年3月まで

平均標準報酬月額(≒平均月収)×7.125/1000×2003年3月までの加入月数

 

◆加入期間2003年4月以降

平均標準報酬額(≒平均月収+賞与)×5.481/1000×2003年4月以降の加入月数

 

下記は、厚生労働省『令和5年 賃金構造基本統計調査』を基にした年齢別の平均年収と、60歳までずっと平均年収を稼いだ仮定した場合の年金見込み額(老齢基礎年金+老齢厚生年金)です。

 

●年齢別の平均年収(厚生労働省『令和5年 賃金構造基本統計調査』より)

20~24歳    344万8,500円
25~29歳    428万6,100円
30~34歳    484万2,700円
35~39歳    540万9,100円
40~44歳    581万円   
45~49歳    613万800円  
50~54歳    645万2,000円 
55~59歳    660万9,700円 

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会社員が受け取れる年金見込み額の例

月14万8,680円

※60歳定年まで上掲の平均年収を受け取った場合の老齢基礎年金(月6万8,000円) +老齢厚生年金(月8万680円)の合計額

 

この金額を見て、多いと感じるか少ないと感じるかは人それぞれ違うと思います。しかし収入がそれなりにある人は、今の収入や納めている保険料と比較して「受け取れる額が少ない」と感じるケースも少なくないようです。それに気づくきっかけとして聞かれるのが「ねんきん定期便」です。

 

例えば、中小企業で働く52歳の会社員Aさん(男性)のケースはこうでした。

 

「今の年収は680万円ぐらいで、特別高くはないけれど世間の年収からすれば悪い額でもない。独り身だから自分だけが食べていければいいし、年金もたぶんそれなりにもらえるし、なんだかんだいって大丈夫でしょ」

 

比較的楽観的なAさんでしたが、それまで毎年届いても開封すらしなかった「ねんきん定期便」をはじめてきちんと確認したところ、月14万円程度の年金見込み額であることが発覚。「たったこれだけしかもらえないの? 嘘だろ。何かの間違いじゃないの?」と驚愕したそう。

 

それまでは趣味のバイクにお金をつぎ込み、貯蓄に熱心ではなかったAさん。しかし、年金額を直視したことで一気に老後不安にかられ、「定年までにできるだけお金を貯めなくては」と節約と貯蓄に励みだしたそうです。

 

上記で紹介した調査で「年金でそれなりに暮らせる」と回答した人は、年金以外に資産をしっかり確保しているのかもしれません。夫婦2人分を合わせれば、それなりの金額になるという人もいるでしょう。

 

ですが、Aさんのように受け取る年金見込み額をきちんと把握しないまま「そこそこ稼いでるから、年金はもそれなりにもらえるはず」と考えてそのまま定年まで突き進んでしまうと、厳しい老後が待っているかもしれません。

 

まずは、ねんきん定期便をきちんとチェックし、年金見込み額を確認しましょう。将来の年金見込み額をざっくりと把握できれば、老後までに対策をすることができます。自分の年金の状況を知ることが、老後不安を軽減させる最初の足掛かりとなるのではないでしょうか。

 

幻冬舎ゴールドオンライン編集部

 

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