9月9日の日経平均株価は、前週末の米雇用統計を受けた米ハイテク株安の流れを引き継ぎ、朝方大きく下落してスタート、下げ幅は一時1,100円を超えました。米景気の減速懸念が強まるなか東証プライム市場では9割以上の銘柄が下落していましたが、日経平均株価は午後に入ると急速に下落幅を縮小させ、前日比175.72円安の36,215.75円で取引を終えています。下落幅が急速に縮小した要因として、米ナスダック100指数の先物が買われたほか、米ドル円相場の円安進行が投資家心理を改善させたとみられています。さらに、海外短期筋とみられる国内株価指数先物への断続的な買いも相場を下支えしました。この日の午後に日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がりが68銘柄、値下がりが155銘柄、変わらずが2銘柄。
日経平均株価の寄与度下位は、東京エレクトロン〈8035〉、信越化学工業〈4063〉、ファーストリテイリング〈9983〉、レーザーテック〈6920〉、トヨタ自動車〈7203〉となり日経平均を押し下げた一方、寄与度上位は、第一三共〈4568〉、コナミ〈9766〉、リクルートホールディングス〈6098〉、テルモ〈4543〉、セコム〈9735〉となりました。
また、東証プライム市場の売買高は18億0,100万株、売買代金は4兆0,626.07億円となり、前日と比べて増加。
業種別では、空運業、精密機器、食料品、サービス業、医薬品などが上昇した一方、輸送用機器械、保険業、海運業、銀行業、鉱業などが下落しました。
東証プライム市場の個別銘柄の値上がり上位は、1位がACCESS〈4813〉で+136円(+9.49%)の1,569円、2位がミガロホールディングス〈5535〉で+152円(+7.39%)の2,209円、3位が能美防災〈6744〉で+164円(+6.63%)の2,638円となりました。
一方、値下がり下位は、1位がシュッピン〈3179〉で-145円(-10.98%)の1,175円、2位がフクシマガリレイ〈6420〉で-610円(-10.63%)の5,130円、3位がホーチキ〈6745〉で-178円(-8.97%)の1,807円で取引を終えました。
なお、年初来高値を更新したのは17銘柄、年初来安値を更新したのは35銘柄でした。
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