(※写真はイメージです/PIXTA)

投資というと日々売り買いをしているイメージが強いですが、成功した投資家の多くはここぞという瞬間が訪れるまで売り買いを休み、待つという選択をしています。本記事では『株式投資 100の金言』(さくら舎)から一部抜粋し、著者の桑原晃弥〉が、江戸時代の「相場の神様」、本間宗久の言葉を元に、投資に対する考え方をご紹介します。

大きなチャンスは1年に2度はないものなのです

証券会社などに勤務していて株式取引が日々の仕事になっていればともかく、一般投資家の場合、パソコンの画面と始終にらめっこして売買を続けるのは現実的ではありません。

 

とはいえ、自分が買った株の株価がどうなったのかは気になるし、少しでもチャンスがあるなら機を逃すことなく取引をしたいと願う人もいます。

 

ところが、成功した投資家たちの多くは年がら年中売買をするのではなく、「休む」ことを勧めていますし、本間宗久も「ここだ」と思える時が来るまでは何カ月でも待ち続けなさいと説いています。理由は大きなチャンスなど滅多に来るものではないし、良いアイデアが浮かぶのもそうそうあることではないからです。

 

にもかかわらず自分の勝手な了見で年中売買を続けていると、大きな流れに乗ることもできず、何をやっているのか訳が分からなくなって、最終的には損ばかりをすることになるというのが本間宗久のアドバイスです。

 

投資というと日々エネルギッシュに売り買いをしているイメージが強いのですが、優れた投資家であればあるほど「待つ」ことや「休む」ことを心がけ、代わりに「ここが勝負だ」と確信を持ったなら一気に勝負に出るのです。

 

絶好のチャンスというのは滅多に来るものではありませんが、日々、忙しくしすぎると、せっかくのチャンスを見逃したり、チャンスをつかむ備えが不足することになるのです。

 

 

桑原晃弥
経済・経営ジャーナリスト

 

 

 

 

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