8月27日の日経平均株価の終値は、前日のハイテク株安の流れを引き継ぎ国内半導体関連株が売られ、下落してスタート。その後は為替相場が米ドル高・円安に振れるなか、前日に売られていた輸出関連株に買戻しの動きが入り、指数がプラスに転じると、日経平均株価は引け間際に上げ幅を拡大させ、前日比178.40円高の38,288.62円で取引を終えました。米半導体大手エヌビディアの決算を28日に控えるなかで様子見姿勢の投資家も多く、売買代金が今年2番目の少なさとなっていました。そのようななか、海外短期筋とみられる指数先物買いが日経平均株価の上げ幅を拡大させた模様です。日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がりが171銘柄、値下がりが52銘柄、変わらずが2銘柄。
日経平均株価の寄与度上位は、ファーストリテイリング〈9983〉、中外製薬〈4519〉、ソニー〈6758〉、リクルートホールディングス〈6098〉、7&i HD〈3382〉となり日経平均を押し上げた一方、寄与度下位は、アドバンテスト〈6857〉、東京エレクトロン〈8035〉、レーザーテック〈6920〉、ディスコ〈6146〉、TDK〈6762〉となりました。
また、東証プライム市場の売買高は13億3,810万株、売買代金は3兆3,230.903億円となり、前日と比べて増加。
業種別では、パルプ・紙、鉱業、鉄鋼、輸送用機器械、石油・石炭製品などが上昇した一方、繊維製品、空運業、陸運業、金属製品、証券業などが下落しました。
東証プライム市場の個別銘柄の値上がり上位は、1位がFIG〈4392〉で+80円(+28.27%)の363円、2位が東邦亜鉛〈5707〉で+115円(+12.16%)の1,061円、3位が大分銀行〈8392〉で+350円(+11.49%)の3,395円となりました。
一方、値下がり下位は、1位がI-ne〈4933〉で-103円(-5.23%)の1,865円、2位が霞ヶ関キャピタル〈3498〉で-770円(-5.00%)の14,640円、3位がレーザーテック〈6920〉で-1,245円(-4.32%)の27,580円で取引を終えました。
なお、年初来高値を更新したのは74銘柄、年初来安値を更新したのは2銘柄でした。