8月5日、日経平均株価は、1987年のブラックマンデー超えの史上1位の下落幅を記録しました。為替市場も大きく変動し、急激な円高による日本経済への大きな混乱から不安な気持ちで日々を過ごした人も多いのではないでしょうか。このような突然の株暴落への備えで重要な点を、ファイナンシャルプランナーとして活躍している中山国秀氏が詳しく解説します。

投資を行うために知っておきたいこと

株価暴落に代表されるように、将来の断定や予測ができないなかで重視するべきは、次の2つのことです。

 

1.「過去に何が起きていたのか」を知る

下げ幅と代表的な出来事 (日経平均株価と前日比/金額 影響の発端)

①1987年10月20日  21,910.08円    ▲3,836.48円 ブラックマンデー

②1990年4月2日    28,002.07円  ▲1,978.38円 バブル崩壊

③1991年8月19日    21,456.76円  ▲1,357.61円 ソ連8月クーデター

④2008年10月16日  8,458.45円    ▲1,089.02円 サブプライム住宅ローン危機~リーマンショック~世界金融危機

※日経平均プロフィル日経の指数公式サイト参照;筆者編集



 

下げ率と代表的な出来事 (日経平均株価と前日比/率 影響の発端)

A.2001年9月12日  9,610.10円    ▲06.63% 米国同時多発テロ

B.2011年3月15日  8,605.15円    ▲10.55% 東日本大震災

C.2013年5月23日  14,483.98円  ▲07.32% アベノミクス相場調整・中国の景気指標悪化

D.2016年6月24日  14,952.02円  ▲07.92% 英国EU離脱

※日経平均プロフィル日経の指数公式サイト参照;筆者編集

 

他にも、1929年の世界大恐慌や1972年のオイルショック、2000年の米国ITバブル崩壊などが、過去の市場暴落の代表的なものです。

 

株式市場では、これまで何度も大暴落が起こっています。過去に、株を一気に手放した人もいるのではないでしょうか?

 

ただ、重要視される点として、市場全体では上がり下がりがありつつも、長期では、確実に株価は上がっているということです。市場暴落後の「米国株式」「日本株式」、それぞれの回復までの年数は、もちろん大きな違いがあります。

 

過程において、投資した資金が半額、またはそれ以下になることもあるかもしれません。苦難に直面することも数多くあることでしょう。

 

2.長期的な視点で資産を増やしていく「心の姿勢」

・株式市場はそもそも乱高下するもの

・暴騰もあれば暴落もあるという現実を受け止める覚悟

・小幅な下落と反発は数えきれないほど起こる必然的事象

 

株式市場の動きに一喜一憂することなく、こういった出来事がいつやってくるかもわからない現実と、向き合う姿勢を身につけたいものです。

 

 

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