「新だし開発プロジェクト」で販売数が激増!ブランドの“本質的な価値”を探りながらサービスに還元する、すかいらーくグループのコミュニティ活用術【対談】

「新だし開発プロジェクト」で販売数が激増!ブランドの“本質的な価値”を探りながらサービスに還元する、すかいらーくグループのコミュニティ活用術【対談】
(※写真はイメージです/PIXTA)

外食業界でトップクラスの業績を誇る「すかいらーくグループ」。なかでもグループ内の「しゃぶ葉」は、密接な距離感のコミュニティを形成することで顧客の声をサービスに還元し、業績を伸ばしています。本記事では『コミュニティドリブン経営 ファン起点で広げるビジネスの新潮流/著者:小父内信也氏』(幻冬舎)より一部抜粋し、すかいらーくグループのコミュニティ活用術を対談形式でご紹介します。

「新だし開発プロジェクト」で販売数が4.3倍に!

小父内 次に、コミュニティで行っている施策についても教えてください。

 

岡田 コンテンツで実際に進めた施策は、「新だし開発プロジェクト」です。コミュニティのアンケート機能を活用し、アイデア募集を行いました。すると、短期間になんと80件以上ものアイデアが集まって、期待していた以上にたくさんのご意見をいただきました。

 

小父内 それはすごいですね。通常は、どのようにだしの開発をされているのですか?

 

岡田 基本的には社内でアイデアを持ち寄ったり、ディスカッションをして捻ひねり出しています。あとは企画担当が、自分がやりたいアイデアを出していきながら決めていくケースもあります。でも、社内で考えると、単純にその時々のトレンドを追いかけがちで、地に足のついたアイデアではないこともあるんですよね。

 

その一方で、コミュニティメンバーは本当に自分たちが食べたいものをまさに顧客視点から考えてくれます。その結果、優れた2つのアイデアに絞ることができました。

 

小父内 コミュニティメンバーは、しゃぶ葉のお客様代表のような存在なのですね。多くのアイデアが集まったことについては、どのように思われていますか?

 

岡田 そうですね、ここまでアイデアが出ると思わなかったですし、もう少し非現実的なアイデアが出てくることを想定していました。しかし、コミュニティメンバーは現実的な発想で、ご自身が本当にあったらいいなと思うものを、しかもしゃぶ葉の定番ラインナップをちゃんと押さえた上で、アレンジ方法まで細かく考えてくださいましたね。

 

小父内 自分が参加したプロジェクトで、実際に商品化されるってすごいことですよね!プロジェクトの参加者は、さらにロイヤル化が進みそうですが、これからも続けていく予定ですか?

 

岡田 毎回というのは難しいのですが、2024年5月のフェアでは第2弾を実施しようと考えています。実際にプロジェクトで開発したおだしも好評で売れ行きがよく、過去に開催した3つのフェアでの100伝票あたりの商品販売数平均が1日5.9食のところ、今回の数値は25.5食で、平均と比較すると約4.3倍という結果になりました。

 

今回は事前に数名に集まってもらって試食会を実施し、その体験をコミュニティ内で発信してもらいました。おかげさまで、ローンチする前に、すでに食べたくなっている人がたくさんいる状態をつくることができました。

 

また、コミュニティ内でちょっとした秘密を共有するというのも心をくすぐる仕掛けだと思います。周りには言っちゃダメだけど、コミュニティ内だけで会話できるテーマがあったり、所属していることで秘密の情報を知ることができるというのはコミュニティメンバーにとっては嬉しいことなのかなと思います。

 

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※本記事は『コミュニティドリブン経営 ファン起点で広げるビジネスの新潮流』(幻冬舎)の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。

コミュニティドリブン経営 ファン起点で広げるビジネスの新潮流

コミュニティドリブン経営 ファン起点で広げるビジネスの新潮流

小父内 信也

幻冬舎

「コミュニティを制すものはビジネスを制す。」 顧客と企業をつなぐ「コミュニティ」形成の有効性・活用法を、大手企業を中心に200社以上へのコミュニティ導入実績を持つ筆者がノウハウとともに解説。 ★コミュニティ…

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