【昨年「余命4ヵ月」宣告】〈膵臓がん〉→〈原発不明がん〉闘病中の森永卓郎氏が、がん発覚後、唯一「変えてよかった」と考える“食習慣”

【昨年「余命4ヵ月」宣告】〈膵臓がん〉→〈原発不明がん〉闘病中の森永卓郎氏が、がん発覚後、唯一「変えてよかった」と考える“食習慣”
(※写真はイメージです/PIXTA)

昨年末に膵臓がんであることを公表した、経済アナリストの森永卓郎氏。がんが発覚した時にはすでにステージ4であるだけでなく、余命4ヵ月の宣告を受けました。がんを公表後、森永氏のもとには、治療のアドバイスに関するメールが、1日に数十件以上届くといいます。今回、森永氏の著書『がん闘病日記』(三五館シンシャ発行、フォレスト出版発売)より、現在も精力的に執筆活動を継続する森永氏が、がん罹患後に「唯一変えた」食生活について見ていきましょう。

森永氏が推奨された「がんが消える」飲食物

一番多かった具体的なアドバイスは「これを摂取すれば、がんが消える」という飲食物だ。

 

第一は水だ。

 

奇跡の水というのが、日本には複数存在する。天然ものと人工ものの双方があるのだが、天然ものの場合、古くから健康によいとされてきた湧き水が多い。

 

一方、人工ものの代表選手は重曹クエン酸水かもしれない。

 

一応、水が効果を発揮する理屈は付けられていて、抗菌・抗ウイルスの効果を持っているというケースが多い。ただ、がんは細菌やウイルスが原因ではないので、何か筋が通っていない気がする。

 

重曹クエン酸水の場合は、細胞外のpHをアルカリ性にすることで、がん細胞の増殖が抑えられるのだという。そんな単純かつ低コストの処方でがんを抑制できるのなら、なぜ医療現場で広がらないのか不思議だ。それに未知の液体を飲む勇気が、私にはなかった。

 

正直言うと、重曹クエン酸水だけは、危険性はないと判断し、一口だけ飲んでみた。ただ、それだけでやめた。まずかったからだ。

 

第二は、ビタミンだ。

 

ビタミンCとビタミンDを推奨する人が多かったが、そのほかにもビタミンはこんなにたくさん種類があるんだと驚くほど、さまざまなビタミンが推奨されてきた。

 

ビタミンの派生で、ビタミンを多く含むフルーツを食べろとか、ジュースを飲めという提案も多かった。

 

ビタミンCはがん細胞の主食であるブドウ糖と構造が似ているので、大量のビタミンCを摂取すると、がん細胞がブドウ糖を取りにくくなるということが、効能の根拠になっている。そうしたことから、ビタミンのサプリメントも推奨された。

 

ただ、ビタミンCやビタミンDのサプリはドラッグストアに行くと数百円で手に入る。そんな安いコストでがんが克服できるのだろうか。

 

「医療界ががん治療で大儲けしているから、低価格の特効薬は目の敵にされている」という意見も寄せられたが、本当に劇的な効果があるのなら、がん患者のクチコミで急速に広がるのではないかと私は考えている。

 

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※本連載は、森永卓郎氏による著書『がん闘病日記』(三五館シンシャ発行、フォレスト出版発売)より一部を抜粋・再編集したものです。

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