【昨年「余命4ヵ月」宣告】〈膵臓がん〉→〈原発不明がん〉闘病中の森永卓郎氏が、がん発覚後、唯一「変えてよかった」と考える“食習慣”

【昨年「余命4ヵ月」宣告】〈膵臓がん〉→〈原発不明がん〉闘病中の森永卓郎氏が、がん発覚後、唯一「変えてよかった」と考える“食習慣”
(※写真はイメージです/PIXTA)

昨年末に膵臓がんであることを公表した、経済アナリストの森永卓郎氏。がんが発覚した時にはすでにステージ4であるだけでなく、余命4ヵ月の宣告を受けました。がんを公表後、森永氏のもとには、治療のアドバイスに関するメールが、1日に数十件以上届くといいます。今回、森永氏の著書『がん闘病日記』(三五館シンシャ発行、フォレスト出版発売)より、現在も精力的に執筆活動を継続する森永氏が、がん罹患後に「唯一変えた」食生活について見ていきましょう。

まだまだある「摂取すれば、がんが消える(?)」食べ物

第三は、キノコ、あるいはキノコからの抽出物だ。

 

たとえば、台湾に古くから自生するベニクスノキタケというキノコから抽出したアントロキノノールという成分は、コレステロール低下の効果があるとされているが、がんにも効果があるという説がある。

 

キノコは漢方薬でも使われているので、効果があるのかもしれないが、私は、聞いたこともない高額なキノコを食すことには、やはり抵抗がある。

 

第四は、種子系だ。

 

植物の種子のなかには、がん細胞だけを攻撃する成分が含まれているものがあり、種子の抽出物をサプリメントにしたものを服用すれば、がんは克服できるというのだ。ただ、ビワ、アンズ、ウメ、モモ、スモモ、サクランボなどのバラ科植物の種子には、アミグダリンやプルナシンという青酸を含む天然の有害物質が多く含まれていて、種子を加工した食品を大量に摂取すると、健康を害する危険性が高いと農林水産省は警告している。

 

小林製薬の紅麹サプリによる健康被害のニュースとタイミングが重なったこともあり、やはりこうしたサプリは怖くて手を出せなかった。

 

第五は、穀物や野菜だ。

 

たとえば、がん細胞の好物になる糖分を多く含む白米ではなく、玄米を食べるべきだという。米ぬかのなかに健康成分が含まれているからがんに効くのだそうだ。

 

野菜のなかでは、ニンジンやブロッコリーがよいという。ただ、ニンジンもブロッコリーも指定野菜で、多くの国民がすでにふつうに食べている。また、ブロッコリーは筋トレをする人の「主食」といってもよい存在だから、もし本当に効果があるのなら、筋トレをしている人はがんにかかりにくくなっていないとおかしい。

 

第六は、海藻だ。

 

これも、さまざまな海藻が登場するのだが、とくに「もずく」がよいという。もずくは私も好きなのだが、もし本当に効果があるのなら、沖縄県のがん死亡率が低くないといけないのだが、県別の死亡率ランキングをみると、沖縄の死亡率は真ん中くらいなのだ。

 

第七は、乳酸菌などの菌系だ。

 

乳酸菌そのものも、たとえばヨーグルトを食べるとよいとか、乳酸菌のサプリやドリンクもある。腸内細菌のひとつであるAD101株をサプリにしたものなどの推奨もあった。

 

第八は、キチン・キトサンだ。

 

キチン・キトサンというのは、カニやエビの甲羅などに含まれている物質で、通常は消化ができないのだが、脱アセチル化してキトサンにすると吸収できるようになる。免疫力強化の効果があると言われている。

 

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※本連載は、森永卓郎氏による著書『がん闘病日記』(三五館シンシャ発行、フォレスト出版発売)より一部を抜粋・再編集したものです。

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