不動産投資の大本命、先進国代表「米国」
米国の不動産市場は、世界最大の規模を誇るマーケットであり、特徴は、新築物件の流通量が少なく、中古物件が全体の約80%を占める、中古住宅中心の市場だということです。なぜでしょうか?
それは、米国では、土地の開発や建物の建築について、非常に厳しい審査が行われるからです。たとえば、どの地区にどういった建物を建てて良いのかが定められていたり、一定の面積の中にどれだけの住宅を建てて良いといった区画規制もされていたりします。日本にも、地域ごとに建てていい建物と建ててはいけない建物が決められているなど一定の規制はありますが、米国ほど強力ではありません。
このように、米国の不動産市場は、強い規制で「守られた」マーケットであるため、新築住宅の数がやみくもに増えることはなく、不動産の資産価値が比較的高く保たれます。米国の不動産価格がリーマンショックのような経済危機を除くと、基本的に右肩上がりのトレンドを形成しているのはそのためです。
売却という出口を考えたときに、このような価格が下がりにくい市場構造であることと、世界一の流動性を誇るマーケットは、とても魅力的です。さらに、米国は人口が増加している国です。移民を受け入れていることもあって、20代、30代という働き盛り世代の人口が多く、これからの経済成長も大いに期待できます。世界一の経済規模を誇る米国が継続的に成長するなら、世界中から人やお金が集まるのは当然のことです。
そこに新しいビジネスが生まれ、さらに発展していくという好循環が期待できます。その結果、住宅の供給はさらにタイトな状態となり、賃貸需要も旺盛となります。住宅ローン金利が高くなってもなお、物件を購入するときの競争率は高く、不動産価格が過去最高水準を保っているのは、こういった背景があるからです。
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