(※画像はイメージです/PIXTA)

不動産の本当の所有者になりすまし、買主から代金をだまし取る詐欺師「地面師」が話題です。そんな話を聞くと、「不動産投資って危険なのでは?」と考える人も多いかもしれません。しかし、実際のところ、他の金融商品への投資に比べて「リスクは少ない」と、資産形成事業を行なうココザス株式会社の代表取締役、安藤義人氏はいいます。今回、安藤氏の著書『モンゴルがいま熱い! モンゴル不動産投資をおススメするこれだけの理由』(WAC)より、不動産投資のリスクについて、詳しく解説します。

「金融資産」と「実物資産」の違いとは

個人が保有できる資産は「金融資産」「実物資産」に大別できます。

 

金融資産には預貯金、保険、有価証券があります。

 

一方、それ以外で個人所有が認められているものは、ほぼすべてが実物資産といえるでしょう。個人が所有している実物資産としては、不動産や、金やプラチナなどの貴金属、美術品などがあてはまります。

 

資産運用にあたっては、金融資産と実物資産のバランスをどうやって取るのか、という点がポイントになるわけですが、それを考える前に金融資産と実物資産のそれぞれについて、メリットとデメリットを把握しておく必要があります。

 

金融資産のメリットは、小口化と流動性にあります。

 

株式は企業価値を証券化し、小口化したものです。時価総額が1,000億円の企業を買うのは、おいそれとできることではありませんが、それを小口化した株式で所有するのは簡単です。

 

時価総額が1,000億円でも、1億株の株式を発行すれば、1株あたりの株価は1,000円です。

 

小口化の利点は、他者への譲渡が容易になることです。だから株式が証券取引所に上場され、不特定多数の投資家によって売買されるのです。

 

そして、一定の流動性が確保されれば、現金化も容易になります。それを保有している人は、自分の好きなタイミングで、それを売却して現金化できるからです。

 

保険商品は金融商品のなかでもやや趣が異なりますが、小口でいつでも現金化できるという特性は、預貯金も同じです。預貯金の場合、金融機関の債務を小口化したものと考えることができます。

 

このような利便性がある反面、金融資産はかつてのリーマンショックのような金融危機が生じると、市場で形成されている価格が暴落するリスクがあります。

 

また発行体の信用リスクもあります。たとえば株式であれば、それを発行している企業が経営破綻した場合、ただの紙切れになる恐れがあります。

 

特に株式を保有している投資家は、債務返済順位が最も劣後するため、他の債権者が持つ債権を処理したうえで、それでも残余財産があった時に、ようやく配当が得られます。

 

そのため、債務超過で破綻されてしまうと、1円も手元に残らないということになってしまうのです。

 

これは債券も同様です。また預貯金は預金保険機構が一定金額まで、預金保険によって元利金の返還を保障しているものの、保障される額は元本1,000万円までと破綻日までの利息等なので、それを超える大口預金は、保障されない恐れがあります。

 

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本連載は、安藤義人氏の著書『モンゴルがいま熱い! モンゴル不動産投資をおススメするこれだけの理由』(WAC)より一部を抜粋・再編集したものです。

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