東京都渋谷区の3坪の地面に、相続人が25名も!?…50代パート主婦、突然引きずり込まれた〈地獄の相続手続き〉から這い出せたスゴい方法

東京都渋谷区の3坪の地面に、相続人が25名も!?…50代パート主婦、突然引きずり込まれた〈地獄の相続手続き〉から這い出せたスゴい方法
(※写真はイメージです/PIXTA)

平穏な日々を送っているある女性は、親族を名乗る見知らぬ男性からの連絡で、突然面倒な相続問題に巻き込まれてしまいます。相続放棄することで抜け出そうとしますが、それでは大変な手間がかかることがわかり…。相続実務士である曽根惠子氏(株式会社夢相続代表取締役)が、事例をもとに解説します。

見知らぬ親族からかかってきた、突然の電話

今回の相談者は、50代の主婦の田中さんです。突然巻き込まれた相続の問題に困惑し、対処法を相談したいとのことで、筆者の事務所を訪れました。

 

「先日、知らない方から突然電話があり、すでに亡くなっている私の実父の相続の件で話があるといわれたのです」

 

田中さんは弟と2人きょうだいで、父親は田中さんが3歳、弟が1歳のとき死別しています。その後、母親は再婚し、田中さんきょうだいは母親の再婚相手の子どもとして育てられました。実父の記憶はまったくないといいます。

 

「電話で聞いたところ、実父の祖父名義の土地があり、実父の弟さんが相続するため、遺産分割協議に協力してほしいというのです。電話をくださった方から〈書類を送るからすぐ確認して!〉といわれまして、先日受け取ったのですが、びっくりするような内容でして…」

わずか3坪の土地に、相続人が25名も!?

これまで一度も会ったことがない、叔父という人からの手紙によると、実父の祖父の土地は、渋谷区の高級住宅街にある、わずか3坪ほどのものだとのこと。ところが、同封されている家系図をみたところ、子ども、孫、ひ孫を合わせて相続人は25人もいるのです。

 

田中さんに電話をかけてきたのは、該当の土地の相続を希望している、実父の弟にあたる叔父本人でした。

 

「電話では、挨拶もそこそこに用件だけまくし立てられ、正直、気分が悪かったです。それに、私にとって父親といえば、かわいがって育ててくれたいまの父だけですし、実の叔父といっても他人と同じです。さっさと相続放棄して関係を切りたいのですが…」

 

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