前回は、フィリピン不動産では購入後の「アフターフォロー」があまり期待できない理由について説明しました。今回は、フィリピン不動産投資における「自己責任」について取り上げます。
仲介業者とのトラブルは日常茶飯事!?
たとえば建物が完成した後、賃貸で貸し出すには家具やインテリアなどを整えなければいけません。日本の新築マンションのように、建設途中にトイレやキッチンといった設備が変えられる、と思い込んでいる方がいらっしゃいますが、それはできません。
あくまで完成後、物件の引き渡しが終わった後に行います。しかし、仲介業者が逃げてしまい、どのように手配したら良いのかまったくわからないという状況もあります。
コンドミニアムの管理料も支払わなければいけないのに、受付がどこにあるのか、支払い先すらわからないという話もあります。
払いたくても払えない状況であったとしても、デベロッパー側からすれば、管理料を支払わない困ったオーナーでしかありません。このような状態になってしまったら、一体どのように対処すればよいのでしょうか。
難しい問題ですが、実際にこういったトラブルは起こり得ます。仲介業者に何かあったときのことを考えて、わからないことは積極的に聞いて把握しておくべきです。
リスクは自分自身で負い、他人に依存し過ぎない
外国暮らしをしている渡辺の感覚で言えば、逆に日本人のほうに違和感があります。「言ってくれなかったので……」「○○だと思ったので……」という言葉が非常に多いです。世界のビジネスにおいて、そのような考えは一切通用しません。
しかも投資ですから、誰かに責任転嫁したところで利益は生まれません。あらゆるリスクを自分で負い、他人に依存し過ぎない心構えが大切です。
フィリピンで不動産投資を始める場合は、視察ツアーなどでローカルな経験をして、肌感覚で国や文化を理解することからスタートしてほしいのです。
日本と違って、飛行機や電車などの乗り物は時間通りに動きません。レストランへ入っても料理はなかなか出てきません。
そこで「遅い!」と怒っていたら、その国への投資は向かないということです。文化を含めて、何事も受け入れる姿勢が大切です。
GSR株式会社 会長
zukky PTE CEO
Gate of Assets Fundation director
一般社団法人フィリピンアセットコンサルティング 主席コンサルタント
1979年、愛知県生まれ。大原簿記専門学校卒業後、アパレル会社での勤務をへて、2000年、同業種で独立。同年自社ブランドを立ち上げ、卸、直営店舗を展開。その後、海外生産拠点を背景にOEM事業を開始。2005年にフィリピンに行き、1人のタクシードライバーに人生の生き方を考えさせられ、同地にて為替&アテンドビジネスをはじめ、もともとの事業を売却。その後、2007年にコンサル会社、2009年にPR会社を設立。2010年にフィリピンでオフショアのシステム会社が開発するフィリピン最大規模のITプラットフォーム事業へ投資。ハンズオンでビジネスの拡大の活動を続け数十の新規事業の立ち上げに貢献。2006年より子供たちの支援なども積極的に行いその功績により2022年にフランスの社会文化奨励勲章を受勲。
2014年にHallohallo Home incの事業構築サポートを行う中で、不動産売買仲介、管理、リーシング、内装、建築、ストリートチルドレン復学プログラム、人材派遣等、日本とフィリピンの双方にメリットのある事業が重要だと痛感する。フィリピン人や現地の弁護士、税理士、色々な人材に騙された事で自身で学びフィリピンでの成功パターンを習得したのだが、唯一不明だった現地の経済を動かす巨大財閥との付き合いにより、ほとんどの日本人の資産保全の思考が間違っていることに気が付く。2019年以降はシンガポールとフィリピン、アメリカ、イスラエル、フランスを中心に富裕層を対象にしたビジネスを構築。
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連載「フィリピン不動産投資」が資産形成に最適な5つの理由
ハロハロホーム マニラ本社
Director
ハロハロホームは、フィリピンのメトロマニラ首都圏のビジネス中心地マカティ市に本社を構え、フィリピン不動産投資や、フィリピンの土地販売を手がける企業。賃貸仲介サイトの運営、不動産管理、メンテナンス、内装、転売のサポートなど、購入・管理・売却まですべて対応できる強みを持つ。
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