前回は、フィリピン不動産投資における「自己責任」について説明しました。今回は、フィリピン不動産の「入居付け」を成功させる方法について見ていきます。
入居付けができない代表的な要因とは?
ネットで検索すると、フィリピンの不動産投資に否定的な情報が多くヒットします。
最近、コンドミニアムが次々に竣工されています。そのため、賃貸物件が過剰供給されているのではないか、入居付けができないのではないか、という噂が囁かれているようです。実際にネットでヒットしたネガティブな情報の大半は、そのような内容です。
こういう情報を見ると、そもそもどのような意識でフィリピンの不動産に手を出したのか、はなはだ疑問に感じます。
もしキャピタルゲイン狙いで、「賃貸に出す」ということまで考えないで買っているのだとすれば、それは完全に買った人間の責任でしょう。「そこにお金を置いておくだけでいい」という考えですから、それなら空室でもいいわけです。それで実際に目論見通りに高く売れれば、成功だということです。
これがインカムゲインを目指したにもかかわらず、賃貸需要のない地域でずっと空室が続いているというのであれば、そもそもその物件は買ってはいけないわけです。これは、事前に調べればわかることです。
ただ、入居付けができないケースの大半は、借り手とのマッチングがうまくいっていないことが要因になっています。このような人たちは、客付けのためのアクションをほとんど行っていないのが実情です。
フィリピンの賃貸では「内装のセンス」が重要
フィリピンにおいては、コネクションがなければ物件を貸し出せません。そういう事情もわからず丸投げでは、賃貸が決まらなくても当然です。
私たちが賃貸仲介をやっていて強く感じるのは、内装のセンスの重要さです。追って詳しく解説しますが、コンドミニアムの60%はフィリピン人が買っています。その60 %のうち40%の物件は、内装のセンスが微妙です。その理由は、フィリピン人のみを借り主のターゲットに設定しているためです。
一方で私たちがお勧めするターゲットである外国人は、潤沢な家賃補助を得ていることが大半です。彼らはわざわざ趣味に合わない物件を借りません。供給過多や物件価格の問題ではなく、単に彼らの趣味に合わないのです。
現状で空室になっている部屋でも、情報提供の仕方や広告の出し方や、依頼をしているブローカー(賃貸仲介)の質や集客方法など、工夫の余地はいくらでもあるはずなのです。
GSR株式会社 会長
zukky PTE CEO
Gate of Assets Fundation director
一般社団法人フィリピンアセットコンサルティング 主席コンサルタント
1979年、愛知県生まれ。大原簿記専門学校卒業後、アパレル会社での勤務をへて、2000年、同業種で独立。同年自社ブランドを立ち上げ、卸、直営店舗を展開。その後、海外生産拠点を背景にOEM事業を開始。2005年にフィリピンに行き、1人のタクシードライバーに人生の生き方を考えさせられ、同地にて為替&アテンドビジネスをはじめ、もともとの事業を売却。その後、2007年にコンサル会社、2009年にPR会社を設立。2010年にフィリピンでオフショアのシステム会社が開発するフィリピン最大規模のITプラットフォーム事業へ投資。ハンズオンでビジネスの拡大の活動を続け数十の新規事業の立ち上げに貢献。2006年より子供たちの支援なども積極的に行いその功績により2022年にフランスの社会文化奨励勲章を受勲。
2014年にHallohallo Home incの事業構築サポートを行う中で、不動産売買仲介、管理、リーシング、内装、建築、ストリートチルドレン復学プログラム、人材派遣等、日本とフィリピンの双方にメリットのある事業が重要だと痛感する。フィリピン人や現地の弁護士、税理士、色々な人材に騙された事で自身で学びフィリピンでの成功パターンを習得したのだが、唯一不明だった現地の経済を動かす巨大財閥との付き合いにより、ほとんどの日本人の資産保全の思考が間違っていることに気が付く。2019年以降はシンガポールとフィリピン、アメリカ、イスラエル、フランスを中心に富裕層を対象にしたビジネスを構築。
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連載「フィリピン不動産投資」が資産形成に最適な5つの理由
ハロハロホーム マニラ本社
Director
ハロハロホームは、フィリピンのメトロマニラ首都圏のビジネス中心地マカティ市に本社を構え、フィリピン不動産投資や、フィリピンの土地販売を手がける企業。賃貸仲介サイトの運営、不動産管理、メンテナンス、内装、転売のサポートなど、購入・管理・売却まですべて対応できる強みを持つ。
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