(※写真はイメージです/PIXTA)

人々が憧れるタワマン生活。しかし、実際の居住者には「そこに暮らさないとわからない」さまざまな悩みがあるようだ。実情を見ていく。

IT系ベンチャー勤務の男性、暗号資産の利益でタワマン購入

タワーマンション(以下、タワマン)とは、基本的に地上20階建て以上、高さ60mを超える居住用高層建築物のことを指す。

 

富裕層が優雅な私生活を送る、ゴージャスでリッチなイメージで見られがちなタワマンだが、実際の居住者の実態とは乖離があるようだ。

 

「終の棲家としては考えられない」

「つかの間の非日常を楽しんでいるだけ、じきに退去する」

 

そのように語る居住者もいる。

 

IT系ベンチャー企業勤務、独身・40代男性の鈴木さん(仮名)は、暗号資産でかなりの収益を上げたことで、ワンルームのタワマンを購入した。

 

「面白半分で買った暗号資産が急騰し、かなりの儲けを出すことができました。それで中古のタワマンを購入したのです」

半地下のマンションから住み替え、快適性にビックリ

購入したのは湾岸エリアの人気のタワマンで、独身の鈴木さんには「とても快適」な住まいだという。

 

「実はこれまで、住む場所にはこだわりを持っていませんでした。タワマンに暮らす前までは、下町にあるマンションの、半地下にあるワンルームの部屋に住んでいました。結構じめじめしていましたよ。でも当時は、とにかく仕事が忙しく、寝に帰るだけなので、部屋なんて正直どうでもよかったんです」

 

ビジネスが軌道に乗り、少し仕事が落ち着いてきたタイミングで、鈴木さんはタワマンに引っ越したのだが、暮らしてみてその快適性に驚いた。

 

「とにかく眺望がすばらしく、部屋にいるだけで気分がいい。立地がよく利便性が高い。建物内にはジムなどの共用施設もありますし、ゴミがいつでも出せるのがいい。まあ、エレベーターは待たされますし、建物の外に出るのに結構歩くのが難点です。あと、朝の通勤時間帯は混みあって、イライラすることもありますね(笑)」

 

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