4,000万円を元手にFIRE
「普通預金に残してある貯金を運用すれば、俺の理想の老後も叶えられるのでは?」と想像に胸が高鳴ります。
「どうせこのまま働き続けたって年金はたったの月10万円そこそこ。せっかく安月給の過酷な労働から解放されたって、たかが13万円じゃささやかな夢すら叶えられない。そもそも60歳以降に時間がいくらできたっていつまでも身体が元気とは限らないじゃないか」毎年の健康診断で腎機能の低下を指摘され、ヘルニアを患うYさんは、地道な人生から自由気ままな人生にと考えるようになりました。
さらに、社内掲示板で早期リタイアの退職金には300万円プラスしてくれるという情報を目にします。「いつでも人手が足りないっていうのに俺たち中年はさっさと辞めろってのか」とふてくされつつも、「いましかない!」と早期退職を決心します。
Yさんの貯蓄額は3,000万円と退職金1,000万円。合計4,000万円を元手にFIREしました。
FIREの「4%ルール」
FIREは1998年、アメリカのトリニティ大学で発表された資産運用に関する研究から導かれています。
毎年、資産運用額の約4%を生活費として切り崩していけば、30年以上が経過しても資産がなくなる可能性は非常に低いといわれ、4%という数字はアメリカの平均的な株価成長率である7%から物価の上昇率である3%を差し引いて計算されています。
FIREもこの4%ルールの考え方により、米国株式を中心に資産運用を行えば、年間4%程度の利益を見込むことができるため、生活費がこの範囲に収まれば、元本は減らずに、翌年以降も同程度の利益が得られると仮定できるのです。
Yさんは、毎日自宅のPCの前に座り込み運用の記事等を検索し、資産運用をはじめます。現役時代から、必要以上に出かけることもなく過ごしてきましたが、退職後も資産運用のため、一日中PCの前に座っている日々が続いていました。
これまでYさんは月15万円ほどで生活していました。本来4%ルールでいえば、年額160万円、月額13万円以内で生活という計算になりますが、おひとりさまで65歳からの年金を受け取ることも踏まえ、4,000万円を運用しながら、取り崩したとしても生涯、資金が枯渇しないで生活が可能です。
資産運用に慣れてきたころから、温泉旅行にも行けるように。時間があるため、遠方の温泉地へも行くことができます。一人でじっくり名湯と呼ばれる湯に浸かりながら、理想の暮らしを手に入れられたと満ち足りた気持ちになりました。
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