エグゼクティブの皆さんが企業面接に臨まれる際、ほとんどの場合、その締めくくりに「何かご質問はありませんか」と投げかけられるでしょう。これを案外軽く受け流す人が多いのですが、要注意です。実は、ここでどう対応するかで面接の結果が大きく左右されるからです。本記事では、株式会社経営者JPの代表取締役・CEOの井上和幸氏が、面接の最後の質問コーナーで「絶対にやってはいけない(聞いてはいけない)こと」と、「これを聞けば加点になること」を解説します。
最後に「質問ナシ」は、それだけでマイナスポイントと心得よ
皆さんは、面接の最後に「何か質問はありませんか?」と面接官から聞かれたら、どう対応されますか?
「もう十分、自分の説明はできたと思うし、特にないかな」「余計な質問をしてしまって、逆に印象を悪くしてもなぁ」「緊張した、早く終わりたい」…色々な思いが渦巻いていることと思います。
エグゼクティブの皆さんですと「わざわざここで質問しても、レベルが低いとか幼稚だとか思われるんじゃないか」などと思う方もいらっしゃり、結構な割合で「大丈夫です。特にありません」と答える人がいます。
結論から申し上げますと、
「大丈夫です。特にありません」はあり得ない!
と心得ましょう。
「えっ、そうなの?」と思われたでしょうか。企業側の意味、意図としては、純粋に応募者の方々の満足度を上げたい(本人が言い残した、聞き漏らしたということがないように)ということで、この質問を投げかけていますが、それと同時に、その人の質問力および自社への興味関心度合いを計っているところも多分にあるのです。
後者の意味合いにおいて、このシチュエーションで質問がないということは、
①御社にはさしたる興味がありません
②私には質問をする思考力がありません
いずれかor両方を表明していることになるのです。
「質問ナシ」は、面接の評価についてニュートラルではなく、マイナスだと認識しましょう。
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株式会社 経営者JP
代表取締役社長・CEO
1966年群馬県生まれ。1989年早稲田大学政治経済学部卒業後、株式会社リクルート入社。人材開発部、広報室、学び事業部企画室・インターネット推進室を経て、2000年に人材コンサルティング会社に転職、取締役就任。2004年より株式会社リクルート・エックス(2006年に社名変更、現・リクルートエグゼクティブエージェント)。エグゼクティブコンサルタント、事業企画室長を経て、マネージングディレクターに就任。
2010年2月に株式会社 経営者JPを設立(2010年4月創業)、代表取締役社長・CEOに就任。経営者の人材・組織戦略顧問を務める。企業の経営人材採用支援・転職支援、経営組織コンサルティング、経営人材育成プログラムを提供している。人材コンサルタントとして「経営者力」「リーダーシップ力」「キャリア力」「転職力」を劇的に高める【成功方程式】の追究と伝道をライフワークとする。 実例・実践例から導き出された公式を、論理的に分かりやすく伝えながら、クライアントである企業・個人の個々の状況を的確に捉えた、スピーディなコンサルティング提供力に定評がある。自ら2万名超の経営者・経営幹部と対面してきた実績・実体験を持つ。
著書に『ずるいマネジメント 頑張らなくても、すごい成果がついてくる!』(SBクリエイティブ)、『社長になる人の条件』(日本実業出版社)、『ビジネスモデル×仕事術』(共著、日本実業出版社)、『5年後も会社から求められる人、捨てられる人』(遊タイム出版)、『知名度ゼロでも「この会社で働きたい」と思われる社長の採用ルール48』(共著、東洋経済新報社)、『あたりまえだけどなかなかできない 係長・主任のルール』(明日香出版社)、『プロフェッショナルリーダーの教科書』(共著、東洋経済新報社)、『人物鑑定法 あの人も、丸見えになる』(経済界)、『「社長のヘッドハンター」が教える成功法則』(サンマーク出版)など。取材・コメント・出演実績として、「日本経済新聞」「朝日新聞」「読売新聞」「産経新聞」「日刊工業新聞」「週刊東洋経済」「日経ビジネス」「GQ JAPAN」「週刊現代」「プレジデント」「AERA」「月刊BOSS」「CIRCUS」「日経ビジネスオンライン」「ITmediaエグゼクティブ」「BOSS online」、フジテレビ「ホンマでっか?!TV」「キカナイトF」、その他業界誌等多数。
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連載相談実績2万名超の経営人材コンサルタント直伝!“エグゼクティブ転職”成功マニュアル