面接官「最後に何か質問はありませんか?」→応募者「特にありません!」…不合格もやむなしの回答に要注意…採用選考の明暗を分ける「良い質問・悪い質問」とは【エグゼクティブ転職のプロが解説】

面接官「最後に何か質問はありませんか?」→応募者「特にありません!」…不合格もやむなしの回答に要注意…採用選考の明暗を分ける「良い質問・悪い質問」とは【エグゼクティブ転職のプロが解説】
(写真はイメージです/PIXTA)

エグゼクティブの皆さんが企業面接に臨まれる際、ほとんどの場合、その締めくくりに「何かご質問はありませんか」と投げかけられるでしょう。これを案外軽く受け流す人が多いのですが、要注意です。実は、ここでどう対応するかで面接の結果が大きく左右されるからです。本記事では、株式会社経営者JPの代表取締役・CEOの井上和幸氏が、面接の最後の質問コーナーで「絶対にやってはいけない(聞いてはいけない)こと」と、「これを聞けば加点になること」を解説します。


これを質問すれば、必ず加点が稼げる!2つの質問切り口

では、何を聞くのがよいのか? 心掛けていただきたいのは、相手企業の「課題」もしくは「魅力」をあぶり出す質問をすることです。

 

私は常々、エグゼクティブの皆さんに「商談のような面接をしてください」という話をしています。


応募先企業には、あなたのような幹部を採用したい理由としての、何らかの「課題」や「テーマ」があります。面接で会話すべきは、あなたの自己紹介ではなく、今回、募集しているポジションの人に何を解決して欲しいかについての確認・すり合わせと解決策についてです。

 

この「課題」や「テーマ」についての確認・すり合わせと解決策についての「商談」話を面接中にできていたならばOKですが、企業によっては限られた面接時間の中であなたについての情報収集で終わってしまったという場合もあるでしょう。

 

そのようなときこそ、最後の質問タイムで「課題」についての確認を切り出し、それに対してあなたがどのような解決ができうるかを話す。この話ができているかどうかで、相手企業があなたに感じる可能性の度合いは大きく変わるのです。

 

相手企業の「課題」を質問であぶり出し、それに対してあなたが解決できる人材であることをさりげなく念押しアピールする。実はここであなたへの評価が180度変わることも少なくありません。「この人、やってくれそうだな」。次のステップに進むか否かが、最後の質問タイムで変わることがある。ぜひ、ご記憶ください。

 

面接中に「商談」が十分にできていたなら、その場合の最後の質問は、相手企業の「魅力」に関することがオススメです。


MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)に関する部分での追加・深掘り質問や、あなたが感じている応募先企業の魅力にまつわるところでの深掘り質問で、相手の「魅力」を俎上に載せて、それに対してあなたが共鳴していることを相手に印象付けるのです。


こちらは、せっかくの機会に加点、ボーナスポイントを稼いでおくアクションとなります。最後の質問タイムで時間が使えるようであれば、ぜひ付加ください。

 

最後の質問コーナーの出来次第で選考結果も変わる

面接は、メインの時間中での企業側からあなたへの質疑応答だけが勝負ではありません。一見、おまけ・のりしろのように思われている「最後の質問コーナー」もあなたの価値をアピールする非常に重要な時間です。


意図と狙いをもって、面接の最後の数分〜十数分を過ごすことで、選考結果が大きく変わり得る。現在、面接に臨んでいらっしゃる皆さんには、ぜひともご記憶頂ければと思います。

 

 

井上 和幸

株式会社 経営者JP

代表取締役社長・CEO

 

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