(画像はイメージです/PIXTA)

チャートのなかでも一般的な「ローソク足」。これを見ることで、買いサイン、売りサイン、様子見サインを知ることができます。具体的に見ていきましょう。本連載は、経済ジャーナリストの和島英樹氏監修『いちからわかる!株入門 2024年新NISA対応版』(インプレス)より一部を抜粋・再編集したものです。

チャートの基本ローソク足の見方

チャートにはいくつかの種類がありますが、そのなかでも最も一般的なのが「ローソク足」です。1日や1週間、1ヵ月など、ある一定期間の値動きを表し、それぞれを「日足」「週足」「月足」と呼びます。

 

ローソク足は1本の線と四角で構成されたシンプルな記号ですが、それだけで「株価が上がったのか、下がったのか」、当該期間の「高値」「安値」「始値」「終値」の4つの価格がわかる優れものです。

 

それでは、具体的な見方を確認していきましょう。

 

まず、ローソク足には「陽線」と「陰線」の2つの種類があります。陽線は、始値よりも終値が高い状態、つまり値上がりした状態で取引が終わったことを意味します。一方、陰線は終値のほうが安い状態、株価が下落傾向で取引終了したことを意味しています。

 

次に、ローソク足の構成を見ていきましょう。ローソク足は大まかに「上ヒゲ」「実体部」「下ヒゲ」の3つに分けることができます。上ヒゲの端はその期間につけた高値を、下ヒゲの端は安値を示します。実体部の両端はそれぞれ始値と終値を示していますが、陽線と陰線では位置が逆になるので注意が必要です。また、値動きの仕方によっては実体部だけ、ヒゲだけのローソク足が生じる場合もあります。例えば、高値と終値が同じなら上ヒゲは現れません。

 

なお、陽線と陰線の色に決まりはありませんが、一般的に陽線は「薄い色」や「明るい色」、陰線は「濃い色」や「暗い色」で表示されます。

ローソク足から読み取る「売買のサイン」

ローソク足からも売買タイミングの判断ができます。

 

例えば、ヒゲのない縦長の陽線は「大陽線」と呼ばれ、取引が激しい上昇傾向で終わったことを示します。今後の上昇トレンドを予感させる買いサインの1つです。

 

また、長い下ヒゲが出ている「カラカサ」は、一時的には大きく値下がりしたものの最終的には買いの勢いが勝ったことを表しており、下落局面での上昇トレンドへの転換が示唆されます。

 

POINT! 株式用語の意味を確認

 

ローソク足を構成する「始値」「終値」「高値」「安値」の4つの価格をまとめて「四本値」と呼びます。投資で耳にする機会が多いので、意味を覚えておきましょう。

 

★始値(はじめね):ある期間で最初に取引された価格

 

★終値(おわりね):ある期間で最後に取引された価格

 

★高値(たかね):ある期間で最も高く取引された価格

 

★安値(やすね):ある期間で最も安く取引された価格

 

◆ローソク足の基本用語

★1日の取引内容=日足

★1週間の取引内容=週足

★1ヵ月の取引内容=月足

 

[図表1]ローソク足の基本用語

 

始値と終値の値段によって色が変わります

 

◆買いサインと売りサインをチェック

《買いサイン》

 

大陽線

ヒゲのない縦長の陽線は大陽線。買いの勢いが強く激しい上昇トレンドのサインです。

 

トンカチ

長い上ヒゲと短い実体部で形成され、下ヒゲがほぼない形。下降トレンドへの転換が示唆。

 

[図表2]買いサイン

 

《売りサイン》

 

大陰線

ヒゲのない縦長の陰線は大陰線。売りの勢いが強く下降トレンドのサインです。

 

カラカサ

始値から大きく下落したあと、上昇したことを表します。上昇トレンドへの転換を示唆。

 

[図表3]売りサイン

 

《様子見サイン》

 

★コマ足

始値と終値が似たような価格水準にあることを表します。様子見姿勢のサインです。

 

[図表4]様子見サイン

 

安値圏でカラカサが発生していたら株価上昇に期待!

 

和島 英樹
経済ジャーナリスト

 

杉原 杏璃 氏登壇!
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
(入場無料)今すぐ申し込む>>

 

注目のセミナー情報

【国内不動産】12月25日(水)開催
フルローン×1都3県・駅チカ物件で利回り7%超×買戻し特約で投資家殺到!
「カインドネスシリーズ」年末特別説明会

 

​​【海外不動産】12月26日(木)開催
10年間「年10%」の利回り保証・Wyndham最上位クラス
「DOLCE」第一期募集開始!

 

​​【事業投資】12月26日(木)開催
年利20%の不動産投資の感覚で新しい収益の柱を構築
ブルーオーシャン戦略で急拡大!
いま大注目のFCビジネス「SOELU」の全貌

 

 

【関連記事】

■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】

 

■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」

 

■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ

 

■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】

 

■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】

 

※本連載は、経済ジャーナリストの和島英樹氏監修『いちからわかる!株入門 2024年新NISA対応版』(インプレス)より一部を抜粋・再編集したものです。

いちからわかる!株入門 2024年新NISA対応版

いちからわかる!株入門 2024年新NISA対応版

監修:和島 英樹

インプレス

新NISA制度スタートで個別株が投資可能に。さらに日経平均株価は史上最高値を更新し、株式投資に挑戦したい人も多いことでしょう。株式投資は「銘柄探し」「チャートの読み方」「売買方法」などさまざまな知識が必要で、難しく…

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録
会員向けセミナーの一覧