移動平均線=「一定期間の終値の平均を結んだ線」
テクニカル分析において、株価の大きな流れをつかむ目的で使用するのが「移動平均線」です。
移動平均線とはある一定期間の終値から平均値を算出し、折れ線グラフで表したものです。例えば5日平均線なら、当日も含めた過去5日間の終値をすべて足し5で割って計算します。日を追うごとに新しい期間を参照するため、平均値が移動していくように見えることから、移動平均線と呼ばれているのです。
移動平均線は価格の傾向や流れなど、相場の方向性を把握する手がかりとなります。上向きなら上昇トレンド、下向きなら下降トレンドというように、相場が一目でわかるため初心者にも使いやすい指標といえます。
ローソク足と組み合わせて、売買のタイミングを計る使い方もあります。ただし、移動平均線は過去の価格を参照しているため、実際の値動きよりも多少のタイムラグがある点には注意が必要です。
参照する期間が長いほど、大きなトレンドがわかる!
移動平均線は参照する期間によって名称が変わります。日足チャートの5日移動平均線のほかにも、25日移動平均線や100日移動平均線、週足チャートを参照する26週移動平均線、月足チャートを参照する場合もあります。
移動平均線で参照する期間に決まりはありませんが、とくに理由がない限りは多くの投資家が使っている期間を模倣するのが無難です。参照する人間が多いということは、投資家の心理や行動を反映しやすいということ。相場全体の動きを分析するためには、他の投資家と同じ目線に立ったほうが有利というわけです。
また、移動平均線は1本のみを見るのではなく、短期・中期・長期それぞれの線を組み合わせて分析することが基本です。
日足チャートの場合、一般的には参照する期間が3日や5日だと短期の移動平均線として、25日や50日は中期の移動平均線として、100日や144日は長期の移動平均線として使用されます。
POINT! 計算方法によって種類も異なる
平均値の出し方にも種類があります。下記の「加重移動平均線(WMA)」と「指数移動平均線(EMA)」の2つは、直近の価格に比重を置いているため、単純移動平均線と比べてトレンドの転換を早めに確認できます。
◆移動平均線は一定期間の終値の平均の推移
★5日移動平均線のイメージ
直近5日間の終値の平均を結んでいく。
◆長期・短期などの線を組み合わせて分析!
移動平均線の例(任天堂)
短期・中期・長期の3本線を組み合わせるのが一般的。
和島 英樹
経済ジャーナリスト
杉原 杏璃 氏登壇!
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
(入場無料)今すぐ申し込む>>
注目のセミナー情報
【国内不動産】12月25日(水)開催
フルローン×1都3県・駅チカ物件で利回り7%超×買戻し特約で投資家殺到!
「カインドネスシリーズ」年末特別説明会
【海外不動産】12月26日(木)開催
10年間「年10%」の利回り保証・Wyndham最上位クラス
「DOLCE」第一期募集開始!
【事業投資】12月26日(木)開催
年利20%の不動産投資の感覚で新しい収益の柱を構築
ブルーオーシャン戦略で急拡大!
いま大注目のFCビジネス「SOELU」の全貌
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」
■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ
■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】