「お金」と「やりがい」ではスケール感が違いすぎる
ケースバイケースだが、私も「やりがい」より「お金」のほうを重要視したほうがいいと考えている。なぜなら、「お金」と「やりがい」とは、比較してはいけないほどスケール感が違うからだ。
雑談ネタとしてなら比較していいかもしれない。だが、真剣に考えるつもりなら、この後の文章をしっかり読んで、考える材料にしてもらいたい。
では「お金」と「やりがい」について、2つの切り口を用いて考えてみよう。(1)マズローの欲求段階説(2)資本/資産、」「マズローの欲求段階説」から考えてみよう。まずは(1)の「マズローの欲求段階説」だ。人間の欲求を5段階に分けた、心理学者アブラハム・マズローの理論である。その5段階とは次のとおり。
①生理的欲求→食事・睡眠・排泄など、生理現象や生命にかかわること
②安全の欲求→健康や、安全に暮らせる場所、経済的安定にかかわること
③所属と愛の欲求→友達や恋人、仲間など精神的なつながりにかかわること
④承認(尊重)の欲求→他者から承認・尊敬されたいと思うこと(社会的地位や名誉)
⑤自己実現の欲求→自分の可能性を試したい、伸ばしたいと思うこと
一般的に「お金」と「やりがい」は、どの段階に属するのか? 「お金」は安全の欲求で、「やりがい」は自己実現の欲求だ。優先順位としては、もちろんお金が先にくる。
ただ、お金が増えることで承認欲求が満たされることもあるし、お金をたくさんもらうことで自己実現につながる人もいる。お金は「安全の欲求」を満たすだけではない、ということも忘れてはいけない。
横山 信弘
株式会社アタックス・セールス・アソシエイツ代表取締役社長
経営コンサルタント
※本記事は『若者に辞められると困るので、強く言えません』(東洋経済新報社)の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。
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