「小1の壁」をどう乗り越えるのか
子どもが小学生になることで、時短勤務制度が使えなくなったり、制度があってもフルタイム勤務に戻す人もいたりする状況のなかで、子どもが3月31日に保育園を卒園した翌日から居場所に頭を悩ませる人も多いです。
各自治体が設置している学童保育所や、民間企業が経営する学童など、小学生を預かる施設はありますが、保育園ほどの手厚さはありません。保育園のように先生が面倒を見てくれるというよりは、安心・安全な居場所であり児童の健全な育成が設置目的です。
子どもは自分で活動することが基本であり、学童により、使えるスペース、おやつの提供、帰宅の時間や方法が違うので、利用できそうな施設の状況は事前に調べておく必要があります。
保育園時代の子どもは、まわりは皆、親が仕事をしているか、なんらかの事情で家に親がいないという友達ばかり。夏休み・冬休み・春休みといった長期休みがないことにも、1日保育園で過ごすことにも、なんの疑問ももたずに生活をしています。
「どうしてうちは共働きなの?」
小学校に入ると家に親などの大人がいる家庭もあり、学校が終わると、家に帰れる人の存在や、夏休みなど長期休みの存在を知ることになります。両親が働いている家庭の子どもは、長期の休みも休みではなく、学童保育に行くことになるので、それをイヤがるケースもあり、親としては悩ましいところです。
しばしば「小1の壁」という言葉を聞きますが、学童保育所の待機児童問題が解決すれば、だいぶ解消されるのではないかと思われます。
学童保育所に入所でき、子どもが行くことをイヤがらず、「子どもがひとりで行動することが成長につながる」ととらえられれば、小学生になったからといって、それほど心配することはないでしょう。
保育園を卒園した翌日、4月1日から学童保育所は預かってくれます。預かり時間は、行政が設置しているところは18時くらいまでですが、土曜日など学校が早く終わる日や長期休みのときは学校の状況に合わせて預かってくれます。
民間の学童は預かり時間が長いところも多く、20時までだったり、学校までの送迎や学習サポート、夕食のサービスがあったりなど、特長ある活動をしているところもあります。その分費用はかさみますが、それぞれの事情に合わせて選択できますね。
学童に入れない場合は、近年は学校が放課後、校庭や空き教室を開放しているケースが多いので、ぎりぎりまで学校で遊び、あとはシッターさんをお願いし、習いごとに時間を使う、といったこともありです。
それでも小1の子どもが心配であれば、パートナーで話し合い、お互いの仕事やキャリアを踏まえ、子どものための時間をどう取るのかを考えてもいいのではないでしょうか。
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