情報サイトとの連動で利用者・加盟店のメリットを訴求
前回の続きです。
MORIO─Jのもう一つの特徴は、市内の店舗や施設、イベント情報などを発信するポータルサイトと連動してMORIO─J関連情報を発信し利用者・加盟店のメリットを訴求していることです。ウェブサイトの運営も盛岡ValueCityが手がけ、カードとサイトを組み合わせることで利用者と加盟店のメリットを追求しています。
ポータルサイトでは、情報を「食」「遊」「住」と大きく三つに分けています。グルメ、遊び・トラベル、スポーツ、美容・健康といったジャンルから市内の店舗情報を閲覧したり検索したりすることが可能です。加盟店側はポータルサイト内に店舗の最新情報、販促情報や電子クーポンなどを簡単に掲載でき、利用者のスマホなどに発信することができるようになっています。
生活情報を簡単に検索できることが利便性の向上に
また、ポータルサイト内のコミュニティのページでは、住民がグルメやレジャーなどの情報を発信することができ、利用者目線の口コミなどを見ることができます。
現状は店舗や観光関連の情報が中心ですが、将来的には地域の求人情報、学校のサークルやイベント等の情報、医療機関の情報、住まいや交通に関する情報などを軸として、衣食住を含む暮らしの情報を総合的に発信するサイトを目指しています。
住民としては市内の生活情報を簡単に調べられるポータルサイトがあることで利便性が向上します。MORIO─Jポータルサイトはその点で大きな役割を果たすとともに、盛岡市のスマートシティ構想でも重要な位置付けにあるといえます。
特にスマートフォンの普及率がますます増えるなかでは、ITを活用した情報提供サービスは地域の情報を循環させる上でも地域通貨を普及させていく上でも重要性が高くなっていくことは間違いありません。